これは9V電源を昇圧して、16V、20V、22V、24V、25Vを取り出す実験回路くんです。
 
7660系チャージポンプICで一旦25Vまで昇圧して、7824系三端子レギュレータで24Vに安定化してあります。
更に抵抗とコンデンサで20V前後と22V前後に下げてあります。
16Vはオマケで、昇圧の途中から引っ張りだしてあります。
  
シンエイのUNIVIBEを作りたいんですけど、本来電源トランスで24Vにして作らなきゃいけない回路なのです。
でもうちのエフェクト周りのコンセントに余分がないので、
9Vのパワーサプライから電源をとって使いたいなーと思って作ってみました。
そしたら実験くんが上手くいったので、コンセントを余分に使わなくて良くなりました。
機材多すぎなのでどーにかせねば・・・。
 
UNIVIBEの回路って、実は9Vまで下げても動くみたいなんですけど、
ただ動くだけで音が最悪らしいです。
15〜17Vで動かしてるクローンのプロジェクトもあるみたいですけど、
絶対に20V以上で動かした方がいい音するに決まってるからどーにかしたかったのです。
20Vと22Vに下げてる回路は、UNIVIBEの電源回路周りをそのまま作りました。
リップル除去かなんかで付いてる1000uFのコンデンサがでかくてウザいです。
 
まあ、色々と回路実験に使えそうだし、重宝しそうなので作ってよかったかも。
これから色々実験しながら作ってみようかと思ってますが、
めちゃくちゃ時間かかりそうなので、完成するのはいつになることやら・・・。
 
 
※3月23日追記
 
この電源回路を9Vのマンガン電池で動かしてみたんですけど、
すんげー勢いでガンガン電池が減り、見る見るうちに9Vあった電圧が7Vまで下がり、
22V出力部分が12Vまで下がってしましたので、
完全にパワーサプライ限定仕様にしたいと思います。
33Vまで昇圧して電池使用でもけっこー持つっつー情報があったんですけど、
全然ダメっぽでした・・・。
 
 


マーク・ボランの画像を会社のPCの壁紙にしてたんですけど、
常に色んな窓が開きっぱなので、ろくに眺める機会がなかったのです。
でも先日職場のネットワークがトラブルで止まって仕事がなんもできなくなったとき、
じとーっと画像を見てたら、ボラン氏の後ろのアンプの上に置いてある小さな箱に気が付きました。
それはダラスのレンジマスターでした。
ゲルマニウムトランジスタ一石のトレブルブースターです。
かなり有名なギタリスト達が使ってたようで、
60年代の有名な音源の数々がこれで作られた音だったりするみたいですね。
 
ぼくは機会があるたびにゲルマトランジスタを入手しまくってるのですが、
もったいなくて全然使わず、なんだかただのコレクター化しちゃってるみたいな気がしてたので、
レンジマスターならトランジスタ1個しか使わないし、作ってみようかなーと思い立ちました。
 

 
最初はね、ゲルマの回路だけど単なる一石の増幅回路だし、
シリコンの回路よりちょっと味わい深げな音がするだけだろうなー・・・とかナメてました。
 
でも作ってわかりました。
ナメててすいませんでした。
最高すんげー素晴らしい音が出ました。まじすいません。
ネットで誰も彼もが褒めてるわけですよ。
超かっこいい音ですもん。 
 

トランジスタは漏れ電流が少なくて、HFE70〜100くらいのが良いらしいのですが、
手持ちのを全部試した結果、2SD77というNPNのが一番かっけー音だったので採用しました。
よって回路はNPNのネガティブグランドになってます。
アダプタ接続が簡単なので、NPNがハマって丁度よかったです。 
 
ネットであちこち見てると、ノイズ対策で金属皮膜抵抗使用が奨励されてますが、
どうもトランジスタの相性がノイズの原因みたいなので、
トランジスタがバッチリだと、ある程度は低ノイズになるみたいです。
ぼくが使った2SD77だとどんな抵抗使ってもノイズ低めでいい感じでしたが、
念のために1/2Wの金属皮膜を使いました。
 
世にあるレンジマスターのコピーや自作物は、入力側のカップリングコンデンサ
切り替え式に改造して、トレブルブースト以外もできるようにしたものが多いので、ぼくも色々試して見ました。
2回路複数接点のロータリースイッチで、入出力両方を色んな組み合わせに切り替えられたらかっこいいかなーと。 
でも、入力はともかく出力は、オリジナルの0.01uF以外は全く好みじゃなく、 
入力もオリジナルの0.005uF(0.0047uF)の他には0.01uFくらいが好みの音で、
それ以上の値は個人的に全然使いそうもない感じでした。
なので入力側だけ、0.0047uFを基本にして、スイッチ切り替えで0.0068uFをパラに接続できるようにしました。
合わせて0.0115uFになります。
最初は0.0047uFと0.01uFを切り替えにしようとしたんですけど、
切り替え式だと音が途切れるし、なぜか二個をパラにした方がハーモニクスの分離がはっきりしてて
めちゃくちゃマブい音になることを発見したので、0.0068をON/OFFスイッチで足す仕様に決定です。
 
入出力のコンデンサは虎の子のオイルコンデンサを使いました。
電解はちょっと気張ってオーディオ用のニチコン製ファインゴールドに。
オイルコンデンサって、スコーンと抜けていい音になるので、オーディオ用に作り続けてくれたらいいのになあ。
気軽に手に入るなら、全ペダルのアウト側カップリングはオイルにしたいくらいですよ。
 
基板も、最初はオリジナル通りにラグ板を使おうかと思って買っておいたんですが、
穴あきベーク板でポイント配線の方が、パーツの足以外の金属に触れなくていい感じになるので、
ユニバーサル基板の銅箔をエッチング液で溶かして使いました。
 
音は素晴らしいの一言です。
トレブルブースターとして完璧だと思います。
キラキラで気持のいいハーモニクスが沢山出てて、ゲルマのおかげでまろやかウォーミー。 
せっかく切り替え式にしましたが、トレブルブースト以外は使わなさそうです。 
今まで気に入って使ってたトレブルブースターはVOXのやつのクローンなのですが、
これからはレンジマスターばっかり使いそうな感じ。 
トレブル命なぼくの秘密兵器になりました。 
まあ、まだデザインに悩んでいるのでケースには組み込んでないのですが。 
 
これを作りながら同時にシリコンを使ったゲルマシミュレート回路でちょっと実験してみた結果、
工夫するとシリコンでも全然同じくらい味のある音が出せたので、
そのうちシリコン二個でゲルマをシミュって作ってみよーかなーとも考えてます。
 
なんにせよレンジマスターはすっげー良いです。
いまさら何言ってるんだっつー感じですが、名機ってのはこーゆーものをいうんだなーとか思いました。
 
 

 

 
使ってないペダルのケースやらスイッチやらを再利用して、
前日に作ったV810を完成させました。
 
このケース、塗装剥がして塗って・・・と5回くらい再利用してます。
つまり、いずれ解体しそうな回路をいれるときに使うケースなのです。
 
仕様等詳細は前日の製作記を参照のこと。
 
その場の思いつきで回路図見ながら適当に組んだので
基板が大きくなってしまい、電池入れるとキツイし、
昇圧しちゃってるので電池もったいないからアダプタ専用にしました。
 
「ブリティッシュな音」っつーレビューに魅かれて作ったので、
マンUの赤い悪魔ステッカー貼ってみました。
ちなみにサッカーはルールすら良くわかりませんが・・・。
シューズ買ったらステッカーが付いてきたので使っただけ。
どうせそのうちまたバラして再利用しそうだし、適当に・・・。
 
電圧降下と昇圧は横のスライドスイッチで切り替えです。
スイッチ取り付け穴の加工をしてたら、
細いドリルの歯だけつかって綺麗に四角い穴を開けるテクを身に付けてしまいました。
トグルスイッチ嫌いなので、これから何かの切り替えするときは全部スライドにしよっかなー。
 
組み上げて、愛用のテレキャスで弾いてみたら何気にかっこいいので、
ブレットボードで遊んでるときに思いついたMOD案を採用して 
いつかそのうち気合入れて作り直そうかなーとか思ってます。
つってもいわゆるチューブスクリーマーの音なんですけどね。
 
ゲインの可変抵抗大きくしつつ、入り口のトランジスタもHFE800くらいの石にしてあるので、
単体の歪みもなかなか使えます。
ザックリしつつ、中域がコーンと伸びて気持いいので、コード弾きが楽しいです。
 
愛用はしないけど、TS系のペダルが人気ある理由がよく判りました。
弾いてて気持良いや。
 

オークションとかレビューを見てて気になっていたオーバードライブ、VOXのV810。
「ブリティッシュな音がする」とか「ブリットポップに最適な音」とか
「VOXアンプの音がする」とか、もうすんげ気になるじゃないですか。
何気に隠れた名器扱いで、生産終了品なのでちょっとプレミア価格になってるし。
 
んで回路図を探したらロシアのサイトに置いてあったんですが、見てビックリ。
中身チューブスクリーマーじゃないですか!!
 
TSの回路って、いじっても結局TSの音じゃないですか。
なのになんでブリティッシュでVOXアンプ?・・・とか思って超観察。
まるっきりTSと同じってわけじゃなくて、ほんのりと違うので、
きっとそのほんの少しの違いに秘密があるんじゃないと。
 
TSとV810の違いは以下。
 
・インとアウトのバッファのトランジスタクリッピングダイオードが違う。
・インプットバッファの定数が違う。
・6Pスイッチ使用でミレニアムバイパス。
・出口の信号ラインからグランドに落ちてる抵抗が1KΩ。
・9V電源のとこに定電圧回路みたいなのがくっ付いてる。
 
・・・ってとこです。
 
この内、トランジスタダイオードの違いは大した違いにならないので問題外。
バッファの定数違いも使用者の印象をがらっと変えるほどの違いは生み出さなさそう。
コレクタ出力型の大音量ブースターに代えたりしてるなら違うでしょうけど。
レビューにボリュームがあまり大きくないって書いてあったんですけど、
ケツの抵抗が1Kなせいですね。これを大きくすれば出力も大きくなるでしょう。
 
残るは電源のとこの定電圧回路みたいなやつです。
見たところ、9V以下に電圧下げちゃってるっぽいので、
ブレットボードで組んでみたら、9Vが7.9Vくらいまで下がりました。
歪みの回路って電圧下げると荒くて粗野な音に変るので、これがTSとの違いの肝っぽい。
 
んで全部ブレットボードで組んでみたら、基本的にはTSの音ですけど、TSより荒い音になりました。
定電圧回路繋いだり9V直にしたりしながら聞き比べたら、
やはり8V以下に下げちゃってるのが音の違いを生み出してました。
 
オーバードライブってあんまり好きじゃないし使わないんですけど、
試し弾きしまくってたらちょっと気に入ったので改造して組むことにしました。
 

 
ゲインの可変抵抗を500Kから1Mに変更して歪みアップ。
トランジスタはインが2SC1845A、出口が2SC2240BRを使ってみました。
1845はハイゲインなやつで、2240ってのはレアで有名な2SC1000GRの後継種ですね。
オペアンプは普通の4558です。
出口の抵抗1Kは100Kに代えて音量アップしました。
 
あと、チャージポンプで昇圧ってゆーのをやってみたかったので、
電圧を元の7.9Vと昇圧した17Vにスイッチで切り替えられるようにしてみました。
 
昇圧の回路って、MAX1044というICを使ったやつがポピュラーみたいなんですけど、
MAX1044って通販でしか買えないし高いので、代替品を探して使いました。
地元の店で売ってたのはTC7660HCPAってのとICL7660CPAってやつ。
前者は150円くらいで、後者は500円くらいでした。
両方買って試してみたけどどっちも同じように使えたので、150円のTC7660がお得でいいっすなー。
 
※追記
つっこまれたんで。
←昇圧はここのを見て作りました。
↑に書かれてますけど、7660使うときは、1ピンを9Vに繋いじゃだめなんで注意です。
繋いでもいい7660もあるらしいですけど、ぼくが使ったやつは繋ぎません。
  


定電圧回路通すと、言われて見れば・・・っつーレベルですけど、
VOXっぽいっつーかブリティッシュっぽい音もするし、
17Vに昇圧するとリッチでヘッドルームでかいっつーかレンジが広い音になります。
 
この定電圧回路を応用すれば、パワーサプライを使いつつも、
電池が減った状態を再現したりできそうなので、色々と想像が広がりました。
ヘタった電池使ったときのファズの美味しい音を狙ったりできそう?
 
他にもクリッピングイード切り替えとかも考えましたが 
増幅の帰還部分のダイオードクリッピング自体あまり好みではない方式なので、
数種類試してみましたがシリコン対称以外はどーでもいい音だったのでやめました。
 
すんごく使いやすくて安定してて、なんだかんだでいいペダルですね。
なんか80〜90年代に聴きすぎて飽き飽きした例の音の範疇なんですけど。

基板作ったら満足しちゃって、まだケースに組み込んでないんです。
使ってないペダルをばらして組み込もうかなーと予定してます。
 



 
シリコントランジスタ二個合体させて作るゲルマシミュレータを使って
最愛のTone Bender Pro MK IIを作りました。
ゲルマのオリジナルと音が違うっちゃ違うので、名前は「THE LOTUS II」です。
試作品から数えて4個目でやっとまともなケースに入れてみました。
 
普通のディストーションと弾き比べて欲求不満にならないようにと
ゲイン上げまくって歪みを激しくしてみたんですけど、実は失敗かも。
常にATTACK下げてまろやかな設定でしか使わないので、
最初からゲルマ版と同じくらいのゲインにしとけば良かった・・・。
 
ゲルマだと石のゲインを無節操に上げるとノイズとか発振とかトラブルがあるんですが、 
ゲルマシミュを使うと、ノイズとか発振を気にせずにゲインアップできるので、
調子に乗って上げすぎでした。
 
 
あと、今回はオリジナルの製法をリスペクトして、
入出力の配線にシールドケーブル使ってみたんですけど、
すっげーノイズなくなってビックリです。
ちゃんとアースして作ったやつとあんま変らないんだろーなー・・とか思ってたんですが、
かなりノイズが軽減されるので、予想以上の効果でした。
ただ配線がけっこーめんどくさいので、気が向いたときにしか使わないかも。
普段は信号線とグランド線を寄り合わせてシールド効果向上を狙ってるんですけど、
初めからシールド線使ったほうが効果高いと判ったのが収穫。
 
外見もなんだかんだと拘りました。 
海外のMKIIのレビューを見ると、ケースのことを「TANK」だ「TANK」だって表現してる人が多いんですが、
でかくてゴツくて重いものを表現するときに「TANK(戦車)」っていうみたい。
なのでそれにあやかってケースはいつものやつより一回り大きいサイズです。
 
ケースがでかいのでPODも大きな24mmのやつにしてみました。
パーツ数が普通のMKIIよりもかなり多いし、おまじない的にでかくて高いパーツを使ったので、
でかいケースじゃないと入らなかったし、丁度いいかなーと。
PODのツマミもオリジナルと同じようなチキンノブにしました。
でもチキンノブいまいち好きじゃないのでもう使わないです。
 
 
名前がLOTUSなので、蓮華の花をアレンジした模様をエッチングして完成。
ついに完成!わーい!・・と弾きまくってってるうちに、
もっと良くするアイデアがわいたうえに、やっぱでかいケースとチキンノブがいやなので
早くも作り直し決定です・・・。
ドリルが滑ってLEDの穴が1センチもずれてショックだったし。
(ドリルの歯が寿命なのかしらん) 
 
 
基本的な音は満足なんですけど、やっぱ理想のファズに一番近いモデルなので
もっともっと煮詰めないといけません。
 
・・・道は遠い・・・かな?
 
 
 
 

 
電子工作の気晴らしに電子工作をしました。
VOXのTONEBENDERをシリコントランジスタでモディファイしてみました。
FUZZFACEの原型になった伝説のアレ。
FFよりトレブリーでギャンギャンして、ブリティッシュな音で大好きな方面です。
 
以前ゲルマ使ってブレットボードで組んだことあるんですけど、
ゲルマ使うの惜しくなったのでハンダ付けするのはやめたというオチ。

なので、この間思いついたゲルマシミュレータを使ってゲルマの音を再現プラスアルファ大作戦。
 

 
拡大版の回路図はこちら→ 
 
一段目の増幅をゲルマシミュにして、二段目はシリコン一発です。
ゲルマで作ったものよりちょっとスッキリんこな音です。 
シリコンでそのまま置き換えて作るとケバケバがグシャーですが、
こうするとマイルド且つバリバリで良い感じですね。
最初は二段目もシリコン二個でゲイン下げてみたんですが、
オリジナルの二段目のゲルマってゲイン高いやつなんで、そのままシリコン一発でいいや・・的な。
だからどっちかとゆーとこれはゲルマとシリコンのハイブリット的な音なのかな。 
ぼくはATTACKコントロールはまず使わないので、排除して固定にしてます。 
さらにシリコンだと失われがちなモア〜っとした低域を足すために、15uFの電解を22uFに変更してます。

ビートルズヘルタースケルターを弾きたくなる音なので「THE SKELTER」と名づけました。 

まあ遊びなので全然煮詰めてないし、
ケースに入れて完成させる気もないのですが。
 
ちゃんと作り直すことがあったら、音量アップしつつもっとハイを削るようにチューンしたいです。
 
 
 
 


※1/29追記あり

こないだからモチョモチョいじってるシリコントランジスタでゲルマニウムをシミュる方法ですが、
もっと煮詰めて音もソックリにできちゃいました。
 
トーンベンダーMKIIの初段増幅部分の回路を、
ゲルマ版とシミュレーター版で作って、ほとんど違いがなくなるまでチューンしました。
 
 
オリジナルの回路はこれ

この回路はゲルマじゃないとダメで、シリコンだと音が出ないので、
比較の元ネタとして最適です。
オーバードライブ的に歪んでるので、歪みの倍音を比べられるし、
ギターのVOLを下げると綺麗なクリーンになるので、より最適な回路なのです。
 
 
んでシミュレーション用の実験君はこれ。実験用にアウトにボリュームつけてます。

インプットのコンデンサの極性間違ってますが。
エミッタ間の12Kの抵抗は、実験に使ったOC75と同じくらいのゲインにするための値です。
 
とりあえず、ゲルマは2SB数種類とOC75、あとNPNの2SDのもの1種類試してます。
 
この定数だと、ゲインはともかく音は全く同じです。
違うといえば違いますが、ゲルマの種類を変えたときと同じくらいの違いしか
ぼくには聞き分けられませんでした。
倍音の出方、歪み方、クリーンの時のキラキラ具合等、
ゲルマとほとんど同じにできちゃってビックリクリクリ。
 
前回記事にしたとき、漏れ電流の再現のために追加してた470Kの抵抗は390Kに変えてます。
前回のままだと、低音の出方が少なくて、動作はするけど音は違いました。
こうすると低音の出方も同じになり、ゲルマの回路をそのまんまの定数で再現できました。
あと、前回は高域削りのために100Pのコンデンサもつけてましたが、
390Kに変えたことで高音の出方までゲルマとソックリになったので無しにしました。
ここの抵抗値を下げると低音が増えつつモッサリとした音になっていき、
上げると低音が減って堅い音になっていくのです。
ちなみには330K〜560K辺りがチューニング可能な範囲ですかね。
それより下になると、猛烈にモッサモサな音になるし、
上になると堅くてビービーします。一応上げまくっても下げまくっても音はでますけども。
 
愛するトーンベンダーをこの定数で実験してますが、
ブラインドテストでゲルマ版と聞き分けられないです。
 
こんなにあっけなくゲルマの音を再現できてしまって、
信じられないような、複雑な気持ですよ・・・。
 
つーか、これって今までに誰もやってないのかなー・・・?
すんげーソックリでゲルマがマジで要らないくらいなんですけど・・・。
 
ただこの後色々試してみた結果、ファズとしてこの定数のまま組むと、
低音出すぎだったり高域が目立ったりするので、このシミュで増幅を複数段組む場合、
定数を変えたりコンデンサでハイを削ったりしてチューニングしないと駄目です。
つってもまあ定数を変えるだけのチューンで済むので、
ゲルマをとっかえひっかえして選別するより全然楽チンっちゃ楽チンなのです。
せっかくチューニングが楽なので、ゲルマ風の美味しいところと、
シリコンならではの良いところを合わせた使いやすい音に仕上げたいと思います。
(簡単にいじれすぎて、いつまでたっても音が決められなくて困ってますが・・・)