※記事直しまくり追記しまくりぼよーん。
 

 

シャーラーのトレモロを作りました。
 
英語圏の自作FX系のBBSを覗いていたんですが、
何書いてあるのかサッパリわかりませんでした。スペイン語かな?たぶん。
・・・が、自作ペダルのデモをYoutubeにアップしてる人のリンクがあったので
聴いてみたらこのトレモロがあって、一目惚れしました。
  
レビューとか見るとすっげー褒められててですね、
しかも褒め言葉が「美しい」とか。
「美しい」ですよ、「美しい」。
 
ちなみに初代のSchaller製トレモロはなんと機械式で、
モーターでギッコンバッタン動くとゆー、恐ろしい装置だったみたいですね。
んでその後トランジスターを使ったこのモデルに替わったようです。
区別するために、トランジスタを使ったモデルは「Tremolo TR」って呼ばれてるっぽい。 

んで、メーカーの回路図をヒーヒー言いながら探してきて作ってみました。
小さくて汚い回路図しかなくて、しょんぼりでしたけど。
 

 

オリジナルに使われてるトランジスタはアンプ部分がBC109(or 173)で、その他はBC170。
109は手持ちがありましたが、ぼくは国産トランジスタを使わないと死んじゃう病なので、
全部2SC2240BLを使いました。
最近このトランジスタばっかり使ってるのは、まとめ買いしたのでたくさん持ってるからです。
まあ、HFE300〜400くらいの国産トランジスタで、近場で入手しやすいのってこれくらいなんですけど。
 
コンデンサはずっと前に買ったのに全然使わないまま放置してた
ハイファイで有名なMUSEやファインゴールドを使いました。
もともとローファイ志向なので使いどころがありませんでしたが、これでやっと処分できました。
 
抵抗はいつもの国産の古い1/4炭素皮膜とカーボンソリッド。
 
ケースはカッパーメタリックに塗装したんですけど、
オーブンで焼きつけするときに、塗膜が厚い部分が沸騰してムラになっちゃいました。
コンパウンドとかで磨けば直るんですけど、めんどいからそのまんまです。
  
音の感想はですね、ほんとに美しいトレモロです。
速さがスイッチでファストとスロウの二段階に切り替えることができて、すごく使いやすい。
スイッチは6Pのトグルで、二色発光LEDを使ってモードによって色が変わるようにしてあります。
スロウモードは緑で、ファストモードで赤く光ります。
 
この回路で特筆すべきはアンプ回路部分。
オリジナルはトゥルーバイパスではなく、OFFの場合もこのアンプ部分を必ず通るのですが、
レビュー書いてる人がことごとく言うのが、音の劣化の無さ。
劣化がないというか、なんか美しく聞こえるくらいかもしれないです。
この回路は覚えておくと後で役に立ちそうかも。
エミッタフォロアのバッファじゃなくて、コレクタ出力の回路でこんなに素直なのってなかなかないと思います。
 
ぼくは歪みの前にトレモロを繋ぎたいので、アンプについてるトレモロだと駄目なので、
ペダルのトレモロを常備してるのですが、もうこれ以外考えられないくらいに惚れこみました。
ディスクリートでシンプルで、美しくて使いやすくて味がある。
もうベタ褒めするしかないです。パーフェクト。 
 
普段、コーラス・フランジャーフェイザーの類のモジュレーション系を全然使いませんが、
トレモロは常に足元にないと駄目なくらい大好きです。
モジュレーション系って、音をごまかしてるような気がするとゆーか、
ギターじゃなくてシンセの領分の音色なような気がするとゆーか。
でもトレモロだけは、ギターとエレピが一番似合うと思うのです。
 
アンプのトレモロが駄目で、ペダルのトレモロを愛用してる人に
ウルトラスーパーお勧めですよ。

ネットで自作記事公開してたサイトがあったんですが、
去年の10月くらいからサーバーダウンしてて見れませんので、
見やすい回路図って全然見つからないです。
そのうち見やすく書き直して、この記事に貼り付けようかと考え中です。
 
 
※ということでサックリと張りました。(3/9)
※しかもちょっと修正しました。(3/11)
 

 
オリジナルのファクトリー回路図を清書しただけですが、それよりは見やすいかと。
定数は大丈夫なんですが、かすれて読めない文字は省いてますが、問題ないと思います。
あと、オリジナルの図だと電池の極性が逆になってたんですけど、直してあります。
 
オリジナルのパーツは、抵抗が1/2カーボンコンポジットで電解がアキシャルみたいです。 
 
「AMP」と書いてある50KのPODはいわゆるデプス、
「FREAQ」って書いてある1MのPODはいわゆるスピードのコントロールです。
  
今回、5uFのコンデンサは4u7にして作っています。
あと、オンオフのスイッチは、LFOからの信号をグランドに接地させてオフにする仕様みたいですが、
ぼくのはトゥルーバイパス&DCジャック&インジケーターLED仕様で作りました。
 
トレモロペダル愛用者にはマジでお勧めなんで。
ちょーきれいでふわふわですぞ。
ブティックメーカーの某V社のトレモロもこれのコピーらしいとゆーウワサですが、
目の付け所がいいかもですねぇ。
 

※追記!
作る気満々っぽい人々が現れだしたので、
下のようつべにある外人さんの自作デモを聴いてから判断してね!みたいな!
これ→
 
もし気に入らなくてもうらまないでちょーだいね!
 

 
 
 
 


 
また代わり映えのない無塗装のケース・・・
最近無塗装のケースのがかっこよく思えちゃって。 

ってことで、ローランドのビーーーバーーーーーです。
 
去年作ったダブルビートがまじでヤバイくらいの大ヒットだったので、
すっかりローランド信者になってしまい、ビーバー君も作りました。
 
数年前に基板まで作ったのですが、ビッグマフがあればカバーできるジャンルの音だし、
こんなにコントロールいらないから、そのうち改造して作り直そうかなーとか、
色々考えてるうちに放置しまくり。
その時の基板が残ってないか探してみたけど、どうやら捨ててしまったようです・・・
もったいない。
 
でもって、せっかく信者になっちゃったのですから、もっかいオリジナルに忠実に作り直してみたのです。
 
このペダルって、コントロールとスイッチがモジャモジャ生えてて、
色んな設定で色んな音が出るので、複雑な回路なのかと思ってしまいますが、
実は同じ形のブースターを三個直列で繋げただけのアホみたいな回路。
 
増幅して過大入力して歪ませて・・・ってのを重ねてめちゃくちゃブリバリな音にしておいて、
フィルターで加工してかっこいい音にしちゃいました・・・的な。
根っこの発想がアホなのに、繊細なチューンで仕上げられたっぽくて、
この回路考えた人って、めちゃくちゃロケンローでパンクでかっこいいです。
 
 
トランジスターはオリジナルと同じで、一段目が2SC644、後の二個は2SC828のQランクです。
ただ、2SC644はオリジナルだとRランクなのですが、ぼくのはSランクになってます。
手持ちのRランクが、より分けてみたら2個しかなくて、その代わりにSランクがモサモサあったので。
RランクのHFEが大き目のやつと、Sランクの小さめのやつって、
何気に同じくらいの値なので、Sランクの中からゲイン弱めのを選抜して使ってます。
実測したHFEは一段目から250、150、150くらいです。
 
一段目だけ違う石使ってるのは、トレブルブースターとして独立使用するからなんでしょうね。
644ってローノイズ仕様で、当時のアンプとかイコライザに使われるような石だって聞いたことあるし。
2SC539 → 2SC644 → 2SC1327・・・と、代替わりしてきた松下のローノイズ石の血統なのですね。
つっても現行のローノイズのトランジスタの方がいい音するんですけどね!
 
あと、一段目がゲイン大き目だっつーのも、たぶんこの回路の味噌なような気がします。
増幅を重ねて歪みを作るときって、段々ゲインが大きくなるようにセッティングすると、
スッキリした音になるんですけど、逆に入り口側の出力が大きいと、
コンプレッションが強い潰れた音になるかわりに、音圧がハイパーになる傾向があると思います。
個人的には、ビーバーの凄まじい音圧と、ぶっつぶれた邪悪な音はこれのお蔭なのかなーと。
  
 
その他の使用パーツは・・・・
 
コンデンサはふつーのマイラ。黄緑色の安くてどこでも売ってるやつ。
電解はルビコンの安くてどこでも売ってるやつ。
抵抗はオリジナルのビーバーより古い1/4カーボン皮膜のやつ。
あと、100pFのコンデンサが、めちゃくちゃ古くてわけわかんない形のやつです。
なんか緑色の中空のパイプ型で、マカロニみたいなコンデンサ
このコンデンサって、なんてゆー種類なんだろ。
100個以上持ってるので、100pFに関しては一生買わなくてもいいかもですね。
 
あとは、ブースター/ファズの切り替えと、トーン1と2の切り替えを
2色発光のLEDを使って一目でわかるようにしてあります。
最近この2色発光LEDがお気に入りです。ちょーおもしろい。
 
 
んで、音はアレです。
めちゃくちゃです。
すっげぶっとくて、すっげー音圧で、すっげー迫力の爆音です。
器用なフレーズとか弾けないです。
歯を食いしばってギターかき鳴らすと、歯を食いしばってかき鳴らしてるんだろうなーってのが伝わる音。
 
あと、スイッチでトレブルブースターになるんですけど、
トレブルブーストってゆーよりも、ミッドレンジがバカスカ持ち上がります。
ケツで0.0068uFのカップリングを通ってるのに、なんでこんなに太くなるんだろう。謎です。
このブースター、ネットで見ると褒めてるひとが多いんですけど、
マジでこのブースターだけ単体で作ってもいいくらいかっこいい音出ます。
ブースターなので、アンプとの相性次第なんですけどね。
 
最近常用してるELKもどきのビッグマフの地位が、このビーバーに脅かされててですね、
そのうちマフ的な使い勝手を追求して、シンプルなコントロールに改造したバージョンも作ってみようかと思ってます。
ブースター切り替えなしで、シーソー型トーンコントロールに置き換えたりとかね。
 
ビーバー君なら、爆音大好きな人もブースターマニアな人も、
きっと気に入る音が出せると思いますですよ。
 
頭おかしい音楽やってる人には特にお勧めです。
 
 
 



※なんか色々と追記&修正しました。 
 
FM-2改があるからいらねーや・・・と、解体破棄してしまった
ハニーのベイベークライングをまた作りました。
 
YoutubeThe Whoウッドストックライブを観たり、
UNIVOXのスーパーファズのデモを聴いたりしてたら、
やっぱ一個くらい手元に置いておきたくなったのです。
 
今回は改造もなんもなしの、素のまんまで作りました。
オリジナルと違うのは、1Wの酸化金属皮膜抵抗を使ったのと、
トーン切り替えをフットスイッチで出来るようにしたくらいです。
あと、二色発光のLEDを使って、トーン1と2で色が変わるようにしてあります。
 
トランジスタは2SC828のQランクで、ケツだけ2SC458を使ってます。
ハニーのオリジナル通りですね。
 
スーパーファズのファミリーは、
代替わりするたびにトランジスタのゲインが高くなっていくのですが、
ハニーと初代のグレイのスーパーファズは、一番よわーいゲインになってます。
んで、弱いゲインの石を使うのにはそれなりに良いことがあります。
 
60年代に初代スーパーファズを使ってるころのピートタウンゼントの音を聴いたり、
Youtubeでデモを聴くとわかると思うんですが、有名なオレンジ色のやつなんかは
アタックが結構つぶれてるし、調整用のトリマがついてるので、
アッパーオクターブがハッキリ出てて、コードとか弾くとリングモジュレーターみたくなっちゃうんですけど、
ハニーや初代スーパーファズは、オクターブがローポジションであまり出ない代わりに
音が潰れず、ピッキングニュアンスがちゃんと出るし、ちゃんとコード弾きに使えるのですね。 
 
実際Youtubeでデモプレイしてる人たちも、初代のを使ってる人たちはブルージーなフレーズを弾いたりするけど、
後期のオレンジ色のやつを使ってる人たちは、パワーコードでドギャギャギャーみたいに、
弾き方がサウンドデザインにハッキリ左右されてて面白いです。
 
以前ぼくが作ったハニーというかスーパーファズというかは、
入手しやすい2SC828Aを使っていたのですが、
828Aって実は何気にゲインが300以上あったりして、音が潰れちゃうんですよね。
Qランクが手に入らないなら、無理して828A使うよりも、ゲインの低い石を使ったほうが、
オリジナルの演奏感に近くなると思います。
(※追記 828AでもQランクに当たれば大丈夫)
 
この手の回路を作るときって、意地になってアッパーオクターブがハッキリ出るように
調整しちゃうんですけど、今回はメインの歪として常用できるようなサウンドデザインにしようかなーと。
まあつまりは当時のまんまを再現しただけ・・・みたいな。
 
 
とりあえず、手持ちのトランジスタを色々試してみましたよ。
  
2SC828のQランクは手持ちが50〜60個くらいあって(自慢)、
ランダムに15個くらいHFEを計ってみたら200以下のばっかりで、
大体130〜150くらいでした。
 
70年代に入って、ダイキャストケースのモデルになってからのやつ、
白いのとか黒いスーパーファズは2SC536Gで、
手持ちの12個のHFEを計ると大体170〜200くらい。
(※追記 よく見たら手持ちのはGじゃなくてFランクでした。ほんとのGランクはもっと高いかも)
 
そしてその後出た有名なオレンジボディーのスーパーファズは、
2SC537Gのボタンパッケージで金足のやつ。
このトランジスタはレアなので手持ちが3個しかないんですが、
一応計ってみたら、230、232、251でした。
(※追記 もっかい計ったら1個は300超えてました)
まあ3個しか持ってないんで、どの道スーパーファズ作るのには足りませんけどね。
(もったいなくて使えないだけとも言う) 
 
ちなみにハニーのケツに使ってる2SC458はHFE250前後ですね。
あと、UNICODE名義で出たスーパーファズやユニファズで、
2SC828と混ぜて使ってる2SC539のメタル缶パッケージのやつは、
レアすぎて売ってるの見たこともないです。
国産トランジスタフェチなぼくとしては、いつか入手したいなあ・・・
ローランドのビーバーとかで使ってる、539の後継品種だと言われてる2SC644なんかは
しこたま持ってるんだけどなあ(自慢)。
 
 
ハニーやユニファズみたく、基本は汎用の828を使って、
ゲイン強めでハイファイな方が良いと思われる部分だけ、
2SC458とか2SC539みたいなオーディオクオリティの石を使い分けるのって、
なんかすんげー日本人っぽくっていいですね。
 
昔の国産ペダルはこーゆーのが多くて、そーゆー一箇所だけ違うトランジスタを混ぜて使ってる場合、
大抵は当時のアンプやイコライザーに使われてたオーディオクオリティの石ですね。
 
「この部分は純粋に増幅してるだけだから、良い石を使おう」
とか選定してトランジスタを配置してる大昔の日本のエンジニアの姿を想像すると、
なんだかすんげー萌えますな。
 
 
そーいえば、スーパーファズ系列の自作記事を見てると、
回路は初代のなのに、2N5088使ったりしてる方が多いみたいですけど、
それだとどのバージョンのものよりもゲインが高いので、音の潰れ具合が強くなっちゃうですよ。
オクターブ調整用のトリマ(10K)が付いてる後期のものでも、HFE250以下300以下で作ると幸せになれると思います。
 
初代スーパーファズやハニーの超レトロなファズサウンドが欲しいなら、
せめてHFE190以下の石にするといいかと思います。
2SC828のQランクが入手できなければ(今売ってるとこあるのかな?)、
2SC945のQランクとか、2SC1815のYランク、あとは2SC1213Aとかが代用になりますかね。
外国産ならBC169Bとか2N2222とかですかねえ。
2N2222はノイズジェネレーターとか一石の発振機に指定されたりしてて、
扱われ方が2SC828と似てるから、適任かもしんないですねえ。
トランジスタの種類よりも、ゲイン重視がお勧めでっす。
 
まあ所詮ぼくの主観ですので、参考にする方は自己責任でお願いしますっつーことですが。 
(まじで責任とりませんからね。まじでまじで)

 
んで、せっかく気合入れて作ったのはいいのですが、
やっぱりFM-2の改造バージョンばっか使ってます・・・
 
フェンダーブレンダーやフォックスのトーンマシーンとか、
UNIVOXのスクウェアウエーブなんかを作ったときも思ったんですけど、
どうやらぼくはゲルマダイオードクリッピングの音が苦手みたいです。
LEDとか整流ダイオードクリッピングもあまり好きになれないので、
普通のシリコンダイオードクリッピング以外に選択肢がないですね・・・
 
そのうちハニーやスーパーファズもシリコンで作り直したいなーと思います。
 
たぶん。いつかきっと。
 

 
 



正月なので朝から晩までお酒飲んで酔っ払い、
調子に乗っちゃってオクでギター2本落札しちゃいました。あばばばばばばばばb
 
その一本目がサクっと到着したので、メンテ&いじり倒した記録です。
 
LAKEとかゆーメーカーが60〜年代に出してた、
いわゆる国産ビザールギターというやつですね。
ぼくよりちょー年上。っつーか職場の上司より年上のギター・・・
 
ちょーきったねーので、到着した途端にバラバラにして、
金属部分は全部錆び落とし&磨きを掛けました。
ピカールでネジまで磨きましたよ。
(かんけーねーですが、近所のホームセンターではピカールは仏具コーナーに置いてある・・・)
 
ボディはラワンの単板を二枚重ねでできてて、ネックは丸太みたいに太い上にトラスロッド入ってないです。
トラスロッド無いのは不安ですが、まあ50年近く真っ直ぐを保った奇跡のネックですし、
反りにくそうですけど、もし反ったら即伝説のネックアイロンかますしかないっすね。 
 
音はですね、よく国産ビザールは「ボロンボロン」っつー音がするって聞きますが、
まさしく「ボロンボロンボンボロリーン」って感じで、
まるでセミアコのフロントPUでボリューム下げたような音。
そして出力がめっっっっっちゃ弱いです。
アンプで歪ませると、まさにハウンドドッグ・テイラー的な・・・・
 
・・・つーかハイが出なさすぎ。
 
激歪みなファズが大人しく響くほどの出力の弱さとハイの出なさ。
クリーンは太くてすんげーいい味なんですけど、
クリーンがイイッ!とかどこのお坊ちゃまやねん。バカうんこファック。
(クリーンサウンド好きな人ごめんなさい)
 
あと、すんげーーーーーーーーーーーハウります。
クレイジーハウリングなら望むところなんですけど、
ほひひひひひ〜〜〜ってマヌケにハウります。こんなんイヤンイヤン。
ボディがすっげ小さくて薄いのに、キャビティがっぽり掘られてるので、
ある程度は仕方ないですけど、これは色々と弄らねばなりません。
 
ってことで中身いじりました。
 
んで配線方式を見て、高音が全然出ない原因をワラワラとめっけました。
 

 
ボリュームの配線が変。
ジャズベとか、激歪みのファズとかでたまに見る、2番ピンから入力するボリューム可変方式。
そりゃ、高音削れるし、音質劣化も激しいですよね、これ。
昔の機材って、アンプに過大入力するのを極限まで避けようとしてる感じのが多いですけど、
こんなん使えないので、今風、とゆーか、テレキャスとかと同じ配線にしました。
 

 
こんな感じで。
あと、ぼくのギターは全部ハイパスコンデンサつけてるので、
これにもつけました。ハイが全然出なかったのが超OKになりましたよ。 
 
元から付いてたコンデンサは、なんか今にも崩壊しそうな緑皮膜のマイラだったんで、
ふるーい国産のセラミックに付け替えました。
0.047じゃなくて、ちゃんと0.04です。現行品には無い値ですね。
 
スイッチからアウトまでの配線は、ビニールのすっげ細いへなちょこケーブルだったので、
工具箱漁ったら出てきた、以前友達にもらった絹皮膜の激太ビンテージ単線で配線しました。
 
更にピックアップをばらしてみてビックリ。
コイルちょーーーーーー少ねーーーし。余裕で手で巻けそうなくらい。
出力が弱いピックアップって、普通は高音が出やすくなるんですけど、
あんまり弱すぎると高音が全然出ないってきいたことありますが、
これ抵抗値が5Ωしかないですもん。
あと、コイルとマグネットと台座が、磁力の力だけで固定されてんの。
震動でマグネット動くわ、PUカバー共振するわで、そりゃあハウリングしまくりに決まってます。
 
なので、シリコンでガッチリ固定しちゃいました。
ワックスでも買ってきて流し込もうと思ったんですけど、
マグネットの磁力が凄く弱めだし、とても古いものなので、
熱かけたら余裕でキュリー点突破しちゃいそうなので、シリコンで我慢です。
ついでにケーブルもお気に入りの日立のより線(22)に交換しました。
コイルが熱断線しないか、冷や冷やしながら半田付け・・・・
 
バラすときに、マグネットの極性がどーなってたのか確認し忘れたんですけど、
ぼくの好みのピックアップの組み合わせは、永遠に同位相・同極性なので、問題なし。
メインのフェルナンデスのテレキャスが、反時計回り巻きのNアップx2なのですが、
このピックアップは時計回り巻きだったので、テレと逆のSアップにしておきました。
所詮個人の好みなんですけど、フロントとリアを逆配置にして、
ミックスポジションでハムキャンセルを好む人の気持がさっっっぱりわかりませんです。 
 
ってなわけで、ハウリングもピタっと止まりました。
ボディがスカスカなので、激歪みなペダルとか使えばハウリますけど、
全然許容範囲内なので、超満足。
 
ファズかますと、太くてガレージ臭いジョン・スペンサーみたいな
めっちゃかっこいい音になるので、かなりの戦力になりました。
 
なんか、このギターを古い回路のエフェクター繋ぐと思うんですけど、
古い回路って、出力がすげー弱いギターに合わせて作られてるんだなーって実感します。
すんごくピッタリ似合う音になるんですよー。
 
すごく気に入ったので、これからバリバリ使いたいです。
今週届くもう一本も、64年に発売された国産ビザールなので、弄るの楽しみです。 
 
こうなると、アンプもすっげー古くてしょぼい国産真空管コンボが欲しくなってきました・・・・
 
 
 
 


 
明けましてオメガマチック。
 
今年も指が磨り減って2ミリ短くなるくらいギターを弾きましょう。
 
とゆーことで、ローランドのAF-60 BEEGEEです。
去年作ったダブルビートがツボ中のツボだったので、
ローランド繋がりで作ってみました。つっても作ったの去年ですが。
Youtubeでサンプル聴いたらめっちゃカッコよかったですし。 

回路図を参考にしたのは国内のサイト様。
珍しく海外では出回ってないのですね。
 
ただ、内部画像と回路図を見比べまくって気が付いた違いが一点。
ボリュームPODを絞っても音量がゼロにならないように、一番ピンに付いてる抵抗が
画像だと470Rに見えますが、回路図だと47Rになってます。
まあ、こんな抵抗要らないから、ぼくは実装しないので問題なしですが。
 
パーツもオリジナルとは別のものに変更してます。
 
オリジナルのトランジスタはお馴染み2SC1000GRですが、ぼくは2SC2240BLに。
オペアンプはTA7504Mとゆー缶タイプのICなんだけど、レアなので、
ふつーに売ってるDIPタイプの7504を使いました。
741の同等品を検索すると出てくるようなオペアンプなので、
缶とDIPの音の差も想像できるかなー、という感じですね。
缶の方が明るくてバリっとした音がしそう。
でもトランジスタを2240に変えたことで、明るくはっきりするので、DIPでもイケイケな予感。
たぶんきっとそんな感じ(てきとーこいてますので参考にしないでね)。
つーかなんで東芝のパーツばっかりなんでしょうか。なんかの絡みですかね。知らんけど。
 
オペアンプダイオードクリップの歪み物って、いまいち好きになれないんですけど、
このBEEGEEはインプット部がトランジスタなので、
ギターのボリューム下げたときのレスポンスがトランジスタのファズっぽいので良い感じ。
 
んで、そのインプット部分のトランジスタ周りの回路が、
この回路をディストーションじゃなくてファズたらしめている味噌だと思います。
 
これと同じような"トランジスタ増幅(バッファではなく)→オペアンプダイオードクリップ"の回路は
他にもありますが(BOSSのDS-1とかアイバニーズのPL-1とか)、
BEEGEEだけなんでファズ臭くなるのかとゆーと、ベース周りのバイアスの取り方が肝なんじゃないかと。
バイアスが取れているので増幅回路として機能しますが、コレクタ→ベース間の帰還が激少、もしくはゼロに近いとゆー、
ゲルマトランジスタのビンテージ回路みたいな増幅回路になってるくさい。
トーンベンダーMK2のインプット部分とか、マエストロのファズの増幅部分みたいな感じ。
実際にこの部分の音だけ聴くと、上記ゲルマの回路と同じように、ブーミーに歪んだオーバードライブサウンドになってます。
以前トーンベンダーをシリコンで再現しようと努力してた頃に、ぼくがたどり着いたのと同じ回路だったりします。
ロジャーメイヤーさんとこのオペアンプ使ったペダル3つ(VOODOO1とマングースとスピットファイヤ)も、
インプット部分が同じ方式のトランジスタ増幅なので、ファズだって言われてるんでしょうね。
あとちなみにぼくの大好きなジョーダンのボストーンの一段目もこれ。

トランジスタに無茶させて内部でクリップ&増幅 → オペアンプに突っ込んで内部でクリップ → ダイオードでクリップ
・・・とゆー、三段仕込みの歪みになっていて、それがまたガレージ臭い粒の粗い歪みを生み出してるっぽいですねえ。
やっぱ素子に無茶させて出る破綻の匂いのするクリッピングこそがファズの肝ってことなんすかね。たぶん。 

このベース周りのバイアスから接地されてる10uFのコンデンサの値をいじると、
低音や高音の出方をいじれます。
出力がでかいピックアップを使ってる人は、これを小さくすればシャープな音になるし、
めっちゃナローなビンテージタイプのシングルコイル使いな人は、22uFくらいにすると、
低音がドーンと増えて太い音になりますのでお薦めのMODです。 
 
回路を紹介してるサイト様では、ゲインを可変に改造してましたので、
ぼくもちょっと試してみましたが、ギターのボリュームでゲインを調整したときのほうが
好みの可変の仕方だったので、改造は無しにしました。
うちのギターは全部(レスポールさえも)ハイパスCAPを仕込んであるので、
ボリューム下げて突っ込むと、ギャリンギャリンになるので、さいこーです。
 
んで、そんな感じで作られた歪みサウンドを、マフみたいなシーソー型トーンに突っ込んで、
ケツのバッファから出力・・・って感じになってます。
このトーンのハイパス側のコンデンサの値が、ぼくがマフを作るときのMOD定数に近くて、
かなり好みの効き方してます。
大抵0.0039uFとか使われてることが多いんですけど、ここを小さくすると、
トーン絞ってハイパスとローパスを混ぜたときに、ぼく好みの中音域の出方がするんです。
もちろんハイ側に振り切るとビービーしますけどね。
ここを小さくしてビービーさせてるから、BEEGEEって名前なんですね、納得。
 
今回は、ダブルビートみたいなマブいペダルを作ったメーカーをリスペクトして、
定数はオリジナルを踏襲しましたが、次に作るときは、ケツのバッファをいじりたいです。
このバッファ通ると、音めっちゃ小さくなるんですよね。
初めにブレットボードで組んだとき、間違ってるのかと思っちゃったくらい。
でも、解説されてるサイト様をみたら、マイナス増幅で正解みたい。
昔のペダルらしいっちゃらしいですけど、常にボリュームマックスでは使いづらいので、
エミッタの抵抗を小さくするとか、普通の増幅回路に置き換えるとかの改造を試してみたいと思います。
 
ケースは最初、型紙作ってステンシル風にローランドのロゴを塗装したんですけど、
線が細すぎて型の下に塗料が回り込んで失敗したので、普通につや消し黒に塗っちゃいました。
しかも、外で乾かしてるときに雪が降ってきちゃって、ムラムラのポツポツになってます。
かっこわりい。
ま、そのうちもっかい作る気満々なので、そのときはケースにも拘りたいです。
 
音の感想はですね、ファズとゆーか、荒っぽいディストーションです。
今までぼくがRATを使っていたポジションは、これからこのペダルを使うことにします。
RATだと、弾き方によってはハードロックとかメタルみたいな感じになっちゃうのが
ちょっと嫌だったんですけど、BEEGEEだと良い感じでガレージ系っぽさが出るのが最高です。
黒ロシアンMUFFを、ちょっとゲイン絞って使うのが好きな人とか、
このペダル、ドンピシャなんじゃないでしょうか。
 

 


 
ローランドのファズ/ワウのAD-50 ダブルビートのファズ部分だけ作りました。
すでにダブルじゃなくてシングルビートですね。
 
レビューとか見るとですね、
「凶暴」「爆音」「凄まじい音」「ビーストだ!」などなど、
ぼくが魅かれてやまない表現のオンパレードです。
Youtubeにあったサウンドサンプル聴くと、
マジでめちゃくちゃな音がしてて、ちょーかっこいい。 

ただほとんどの人がワウ部分はクソだと言います。
それでファズ部分だけ作ってみたわけです。
 
三種類バージョンがあるらしく、1個目と2個目の回路は同じでケースのレイアウトが違うだけで
3個目はオペアンプのオーバードライブ的な回路らしいですね。
 
※追記
調べたら、初代と二代目はサスティンのPODが違うみたいです。
初代は50KAで、二代目は10KCだとか。ほんとかどーかは知らないです。
 
この類のPOD接続方法(②からIN、③をGND)の場合、大抵Cカーブなんですけど、
Cカーブは入手がめんどくさいので、Aカーブ逆接続にしてみたけど、
いまいちだったので、普通にBカーブにしましたが、全然OKでした。 
 

ネットに落ちてる回路図は1個目か2個目のものっぽい。
ただ、内部画像と見比べたら回路図に間違い発見。
50K-Bのボリュームが書かれてなかったです。
ファズ部分に関しては、けっこーでかい音なので、ボリューム無しで作ったら悲惨なことになりますな。
ぼくは50K-Aで作りました。うちのアンプは、コレクタから出力する歪みペダルの場合、
Bカーブだと音量上げると変なサチュレーションが・・・
相性ですかね?わかんないけど。
 
オリジナルのトランジスタはレアで有名な2SC1000GR。
有名とゆーか、この頃のローランドの回路は大抵これ使ってますね。
手持ちが5個しかなくてもったいないので、一応オリジナル通りにブレットボードに組んで試したあと、
2SC2240BLを使って組みました。
 
2SC2240BLって、2SC1000GRの後継品種だってきいてるし、スペックもちょっと似てるけど、
いざ同じ回路を組んで聞き比べると、音は結構違いますね。
 
ちなみに両スペックは以下。 

型名 / 社名 / 用途 / 構造 / VCBO / VEBO / Ic / Pc / Tj / hFE / VCE(V) / Ic(mA) / fab/ft* / Cob / 外形

2SC1000 / 東芝 / LN / Si.E / 60 / 5 / 150 / 400 / 125 / 200-700 / 6 / 2 / 80* / 6 / 138 /

2SC2240 / 東芝 / AF.LN / Si.E / 120 / 5 / 100 / 300 / 125 / 200-700 / 6 / 2 / 100* / 3 / 138 /

 
実測すると、ゲインは同じくらいなんですけど、1000の方は5個しか比べてないのに、
hfeが100以上差あったりとか、かなりのバラつきでした。
 
1000で組むと、けっこー音が篭るんですけど、
2240を使うと、明るくてすっきりした音になります。
すっきりっつっても回路が回路なので、アホみたくクレイジーな音ですけども。
利点はノイズがちょびっと減ることですかね。
(※追記 2240のが耐圧が倍なので、音がはっきりくっきりで低ノイズになるんですね)

一応その他のパーツも色々試してみたんですけど、
オリジナルみたく、1/4カーボン抵抗+安いマイラとセラミックコンデンサがベターでした。
 
抵抗は、カーボンソリッド使うと、中〜高音域のかっこいい倍音がマイルドになって消えちゃうし、
金皮使うとゲロゲロに硬くて聴いてられない。
 
コンデンサに関しても、マイラだと中音域に集中したバリバリ感でるけど、
メタルフィルムとか使うと歪みの粒がまとまっちゃって良いとこなしです。
 
なので、オリジナルと同じようなパーツ構成にしました。
しかも使ったうち7割くらいのパーツは当時のもので、腐りかけ寸前の古いやつ。
 
 
音はまじ凄まじいです。ケダモノです。
バリバリのグッチャグチャでブチブチです。
 
・・・が!
扱いやすいです。
音はぐちゃぐちゃだけど、コントロール的に破綻してないっつー感じ。
 
ギターのボリュームに対する反応がバッチリで、ゲインとボリューム絞るとちゃんとクリーンになるです。
マックスにするともう狂気以外の何者でもないですが。
 
一見すると、ファズフェイス系の回路のケツにもう一段増幅を置いただけで、
それ系の音がしそうに見えるんだけど、FF系回路の定数モディファイでは絶対に出せない音ですね。
マフの音との共通点を挙げてる人がいましたけど、そう言えなくもないかな。
増幅してクリップした音を更にトランジスタにぶち込むことで、
FF系よりもめっちゃくちゃバリバリした激しい歪みになってるのかな。たぶん。
 
出口のカップリングを切り替えることで、3種類の音が出るようになってるんですけど、
どれも個性的で、ビッグマフ系のシーソー型トーンに置き換えるとか、そーゆーモディファイはダメな感じ。
もっと色々試したかったんですけど、あまりにもかっこよくて気に入ったので、
あっとゆーまに組み上げてしまいました。
なのでケースも無塗装で磨いてすらいません。
ツマミの下にメモリプレート敷いたのだけがちょっとスペシャル。
本来の音色切り替えは、ロータリースイッチでやってるんですけど、
丁度いいのが売ってなかったので、3PのON-OFF-ONのトグルスイッチで切り替えてます。
250pFのコンデンサから出てる音が常にオンで、それに他の音色を足す感じです。
ちょっとハイのバリバリ感が増えちゃうけど、そんな微妙な変化はどうでもいいくらい
メチャクチャな音なので無問題っす。
 
個人的にはかなりのヒットで、一気にメイン格に昇進です。
すんげーワイルドでナスティで半端ないっす。
古いファズの音が好きな人ならこれ絶対気に入ると思います。
 
「人類滅亡しろ」とか「お前ら全員死ね」みたいな気持を込めてギター弾いてる人には最適。
もちろんぼくは世界平和と愛の歌しか歌いませんけど。
 
おっほっほっほ。

 
 
 
 
 
 



 
基板まで作ってケースに入れずに放置しまくってたやつらを処分しました。
大きなダンボール箱に満杯になってるとか、作りすぎで無駄っすな。
 
んで、取れるパーツを回収したら、オペアンプがいっぱい。
TL072が特にいっぱい出てきたので、なんか作ろうかなと。
 
とゆーことで、マーシャルのブルースブレーカーです。
 
オーバードライブ苦手なんですけど、
いつの間にか、細かい歪みのクランチを作るのに便利なペダルが一つもなくて。
手持ちのアンプ3個はどれも歪みがヘボいですし。 
 
クランチ的な音が欲しいときは、ファズフェイスでギターのボリュームを下げまくるとか、
以前作って愛用してるオリジナル回路のプッシャーマンで出してるんですけど、
ファズフェイスのキラキラ・ギャリンギャリン音や、
プッシャーマンの60年代ブリティッシュ丸出しのボリボリした歪みだと、
オーソドックスでいかにもなクランチには程遠いのです。
まあオーソドックスな細やかな歪みのクランチが必要な曲なんか書かないんですけどね。
 
んで、ブルースブレーカーですが、初代バージョンを作りました。
つーか昔、初代のマーシャル三兄弟持ってたんですよね。
どれもこれも素敵なんだけど、普通に良い音なだけな気がして、二束三文で手放しました。
今プレミア付きまくってて、惜しいことをしました。
超絶に後の祭り。
  
パーツは、抵抗がとてつもなく古くて腐りかけ寸前なやつ。
コンデンサは積層セラで、トーン周りの二つだけメタライズドフィルム。
改造は特にしてないです。
トーンの可変抵抗が25K-Bなのが本当なんですけど、
工具箱の25Kがラスト一個だったので惜しくなり、
20Kと30Kを試してみたら、30Kのがレンジ広がるような気がしたので、
30K-Bになってます。
 
ケースは前回に引き続き、ちょっと磨いただけ・・・

 
音はまあ、あれです。
素敵なクランチです。
マーシャルアンプのクランチ的な、細かい歪みで倍音キラキラ。

優等生な音で、弾いてるとすんげーーーーーーー気持良いんですけど、 
Jロックのバッキングとゆーか、スタジオミュージシャンが奏でるクランチというか、
自分の曲で録音に使うと普通すぎて特に感慨はないです。
まあ、ぼくが作る曲のジャンルに全く向いてないだけで、
クランチーな軽い歪みを作るのには最強の部類だと思います。
 
最近ちょっとオーバードライブとかブースター的なペダルに興味が出てきたので、
色々と追求してみよっかなーと思ってます。
(思ってるだけ・・・になるかもしれんですけどにゃー)