ぱわーさぷらいをつくりました。
 
今までは某有名国産メーカーのを使ってて、別に不満なかったんですけど、
どうせなら足元の機材を全部自作にしちゃいたいなー・・とか思って。
 
んでネットで色々回路図を漁ってたら、手持ちのやつの回路図らしきものを見つけたので、
そのまんまコピーです。
持ってるのをそのまま作るのって、ただ自作物に囲まれたいという自己満足以外の何者でもないっすな。
 
まあパワーサプライなんて、9V出力のレギュレーターICの前後にコンデンサぶら下げれば
いいだけの簡単な回路ですので、レギュレーターのデータシートに載ってる例を
そのまんま作ればいいっちゃいいんですけど。(ほんとにそれでいいかは知らにゃーですけど)
 
9V出力はケースに実装できるギリギリの6個口です。
ON/OFFのスイッチは要らないかと思ったんですけど、
まとめてオフしたいときがあるかもなので、一応付けておきました。
 
使ったレギュレーター、NJM7809って1A以上の電源繋ぐときは
ヒートシンクで放熱しなきゃいけないみたいなので、ピッタリサイズのアルミ製ヒートシンクも購入したんですが、
大きくてケースに入らないので、IC自体をケースにネジ止めして放熱してます。

スグリーンのラッカーで焼付け塗装して完成。
ケース内が狭くて配線めんどくさかった・・・・・。
 
 
まあ、トランジスタ使用の歪み物は電池で動かしたいポリシーなので、
コンプ、トレモロオートワウオペアンプの歪み物しか
サプライに繋がないんですけどにゃー。
 
18Vのエフェクタ使うときは、9V入力をチャージポンプ昇圧して内部で18Vにして、
このサプライで動かせばエフェクトボードがスッキリするかもですね。

でも、ダ○ソーの二個で100円の電池があるかぎり、
メインのペダル類は電池で駆動したいと思いますです。
 
 

 
好きすぎて手をつけすぎなToneBenderMKIIですが、
とりあえずMKIIよりも伝説なMKIを作ってみようかと。
 
THE WHOピート・タウンゼントとか、眉毛無し時代のデビッド・ボウイのバンドにいた
ミック・ロンソンさん、ヤードバーズ時代のジェフ・ベックが使ってたらしいですね。

ただ、MKIはレアすぎて実態が良くわかってないですが、
内部画像数点と回路図を見つけたので、ちょっとMODして作ってみよーかと。
 
とりあえず、ToneBender MKIの生い立ちから調べよう。
 
ジェームズ・ボンドのテーマ曲でギターを弾いているヴィック・フリックさんとゆー人が、
エストロのFZ-1をトーンベンダーの生みの親、ゲイリー・ハーストさんのところに持ってきて、
「サスティン長くして。あとパワーアップして。」
とお願いしたのが始まりらしいです。
ゆえにMKIの実態はFZ-1を9V電源にしてサスティン増加させたものらしい。
 
最初はソーラサウンド社名義じゃなくて、別名義で発売されてたみたいで、
最初期型とソーラサウンド型で違いがあるみたいです。
でもソーラサウンド名義のものは、基板が真っ黒に塗りつぶされてて、
今のところ回路を解析した人はネットで見当たりませんでした。 
Hornby SkewesのZonk MachineというペダルがMKIのコピーだそうで、
使用トランジスタが違うだけらしく、ぼくが見つけた回路図はそれを解析しつつ、
最初期型と比べて書かれたものみたいな予感です。
 
Zonk Machine自体の回路図は有名なファズ○ントラルさんのとこにあります。
・・・が、これとMKIの回路が同じだというのが確かならば、この回路図は間違ってると思う。
セントラルさんの回路図で組むと、MKIの音の説明にある
「レトロなゲルマの回路なのに、すっげサスティン長くて、音量すっげでかい」
ってのが再現されないんだもん。
もう一個見つけた回路図通りだと、サスティンが長くて音量もでかいので、そっちが正解っぽです。
 
どこが違うかっつーと、FUZZコントロールの50KPODに繋がってる3K3の抵抗は33Kが正解で、
一番ケツとボリュームPODを繋いでる2M2の抵抗は20Kが正解みたい。
この二個の抵抗だけで、音がまっっっったく違います。
セントラルさんの方の抵抗値だと、FZ-1Aとサスティンの長さ大差ないですし、音量もあまり大きくないです。
 
 
・・・と、そんな感じのことを踏まえてブレットボードで実験開始しました。
 
ぼくのMOD案は、一番ケツの20Kの抵抗は、撤去すると猛烈に音量上がるんですけど、雑味も増えるので、
ちょっと下げて18Kに変更。
あと、実はMKIIよりもトランジスタの選別がシビアで、実機も2〜3種類のゲルマを使い分けてるほどなんですが、
楽にチューニングできるように、Q2のコレクタの3K3の抵抗を10Kトリマにして、
さらにQ3のコレクタ抵抗10Kを20Kトリマに変更しました。
この二個のトリマでチューニングすると、大して選別してないゲルマでもバッチリになります。
Q2の10Kトリマで音量とサスティンがいい感じのとこに調整してから、
Q3のトリマで「チュイーーンブチブチブチ」っていうノイズが消えるポイントに調整すればOK。
電圧とかは知らない。耳でOK。
 
まだ基板までしか組んでないので画像は無しですが、MOD版の回路図を書いたのであげときます。
 
ToneBender MKI MOD Ver → 

 
すげーかっこいい音ですが、ぼくにはシリコンMKIIの「THE LOTUS」がありますので、
こっちはシリコン版製作まではしないと思います。
使い続けて愛用しそうだったら、シリコン化の実験するかもですけど。
 

 

先日書いた、シリコントランジスタ二個使ってゲルマをシミュる方法で、
試しにTONEBENDER MKIIを作ってみました。
またかよ!みたいな・・・。我ながら好きすぎてヤバい。
 
 

トランジスタを先日の方法で置き換えた以外、他は全部オリジナルの定数で組んだら、
ちょっと音が硬くて高域が明るくて目立つので、
最終段トランジスタのエミッタに繋がってる電解コンデンサ
4u7から10uに変更してみたら!
 
ちょーーーーーーーーーーーードンピシャ!
 
(あくまでもこじんてきなアレでソレですけど)決してゲルマに劣らない音が!
 
ちょっとブレットボードでいじったあと、そっこーで組みました。
 
 
 
違いらしい違いは、やっぱゲルマよりは音が硬いことと、
ミッドのムーっとした音圧感がちょっと弱いくらいですが、
代用品ではなくて、普通に置き換えて使っても劣らない音です。
まあ、ゲルマの暖かくて篭ってて味があるっつーポイントを重視してる人にはどうかと思いますけど。
 
逆にゲルマよりもいい点もあり、
サスティンがちょっと長くて、ノイズが少なくて、
音抜けがよくてはっきりしています。 

あとはなんと言っても気温が低くてもヘボい音にならない!
これが最高すぎる! 

冬の朝にアンプに繋いで「さあ、今日も激しくスクリームしてくれ!ぼくのMKII!!」なんてやったら
ボヘヘヘヘ〜〜〜・・・っつー音がでてガッカリ・・・なんてことはもうありません。
 
とりあえず早く使ってみたくて急いで組んだということで、今回のは試作品です。
パーツは全部手持ちのヘボいやつで作り、100均のタッパに入れただけなので、
これからもっと定数をいじってチューンして、こだわりパーツで完全版を作りたいと思います。 
 
回路定数的にいじってシリコンバージョンを作るのとは比べ物にならないくらい、
今回のはイケイケです。
 
ぼくを含めシリコン版にチャレンジしてた人たちは、
みんなエミッタに抵抗入れたり、信号ラインに直列に抵抗入れたり、
コンデンサをぶら下げまくったりしてたけど、 
トランジスタ自体をどーにかするのが最強です。
 
ってか我ながらこのテクは大発見なので、
やっぱ誰にも教えたくなかったかもー。 
 
 

 
2008年は子年らしいので、新春ネズミすぺしゃる!
・・・ってことでRAT君です。 

いつも「オペアンプを使った歪みペダル嫌い!」・・・とか言いつつも、
余りパーツで作ったRATをけっこー愛用しちゃってました。
 
オペアンプを741にして、FETを2SK30ATMGRにすると、
めちゃくちゃ汚い音になるので、普段ファズを愛用してるぼくに最適な感じだったのです。
ファズっぽくて汚いディストーションの代表であるところのBIGMUFFよりも
個人的にはこのRATの方がファズくさいです。
 
んで、どうせ使うならちゃんとしたこだわりパーツで作り直そうと思い立ち、
そっこーで作っちゃったです。
 

 
またしてもワンパターンな梵字エッチングです。
子年を表すキリークという文字。
今年は子年だしRATってネズミだし!みたいな!(・・・安直)。
 
オペアンプは色々試してみたです。
初代オリジナル、後期オリジナル、MODの定番あたりから、
TA7504PとかLM301も試したし、デュアルの4558の片方だけ使ってみたりとか色々。
でも結局一番歪みが汚くて荒くてファズくさかったのは741でした。
741だけでも3種類試したんですが、予想では缶タイプの741が一番荒いかなーと思ったら、
実は缶タイプだとかなりディストーションらしい音になってしまい、
一番汚くて荒々しかったのは普通のDIPタイプのUA741CNでした。
 
あとFETもオリジナルの2N5458をわざわざ入手して試してみたんですけど、
2SK30にしたほうが古臭くて雰囲気のある音だったので、
結局前回と同じオペアンプとFETに落ち着いてしまいました。
 

 
抵抗はおじいちゃんが細々とやってる小さな店でゲットした
「ソリッド」というらしい古いやつをメインで配置です。
茶色で土管みたいな形してて、耐圧は1/2Wです。
最近のナンバーワンお気に入り抵抗なので、これからしばらくはこればっか使う予定。
コンデンサもおじいちゃんの店で買った謎のフィルムやらちょっと高いスチロールチューブラとかです。
 
基板はいつものごとく、ユニバーサルの銅箔を削り落として穴あきベーク版状態にしたものにポイント配線。
 
 
音はちょー汚いです。
普段ディストーションとかオーバードライブに慣れてる人だと、
使いづらく感じるだろうなー・・・っつーくらいの汚さです。
ゲインを下げたときのギャリギャリ具合はけっこーファズ臭いかな。
 
篭って潰れて荒い感じが、とてもブリットロックテイストで、
ファズよりもまとまった音が欲しいときに使いまくる予定です。
 
 
  

こないだ書いた低ゲインのシリコントランジスタの作り方なんですけど、
抵抗とコンデンサを足したらゲルマニウムトランジスタみたく動作しないかなーと思って
やってみたら上手くいってしまいました。
 
こんな感じ。  

この回路を一個のトランジスタと扱って使うと、
ゲルマじゃないと動作しない回路も動くようになっちゃったです。
470Kの抵抗は漏れ電流のシミュレーションのためで、
100pFのコンデンサは高域削りのためです。 
2SC1815Yだとエミッタ間のRは10K〜20Kくらいでゲルマ風の最適なゲインになります。 

ただし、これで動作はしますが、ゲルマの音の暖かさと野太い感じはさほど出ません。
でもシリコンで作るのとは全く違う音になります。 
 
FUZZFACEなんかをシリコンでつくると、ゲルマに比べて音の芯が細くなり、
グシャーっとした毛羽が増えますが、
この方法で作ると、芯がしっかりして、毛羽の出方がゲルマっぽくなります。
 
本来ゲルマで作る回路をブレットボードで試したんですが、
TONEBENDERの3ノブ版とMKII、マエストロのFZ-1Aあたりは普通に動作して、
ちゃんと実用OKな音が出ました。
 
我ながらすげーいいことを思いついたもんだと・・・。
 
今、チューニングしながらTONEBENDER MKIIをこの方法で作ってみてますが、
個人的にはもうゲルマ版が必要ないくらいです・・・。
これで冬にゲルマのファズ繋いでガッカリするのとはおさらば決定!
 
つーかこれ人に教えたくなかったかもしれねーや(笑) 

 
二個のシリコントランジスタと抵抗一個を組み合わせて
ゲインというかHFEを可変させる方法をネットで見つけたのでやってみました。
 
ネタ元の人は、ゲルマニウムトランジスタの回路をシリコントランジスタで再現するために
やったみたいですけど、実際はHFEを自由に下げられるだけで、
漏れ電流とかそーゆーゲルマの特性まで再現できるわけではないので、
ゲルマと同じように動作するわけではないです。
 
んで、その方法は
・片方のトランジスタのコレクタの足をカットする
・両方のベース同士を接続する
・エミッタ同士を3K〜の抵抗で繋ぐ
・・・です。
 
回路図にするとこんな感じー。

 
二個で一個のトランジスタみたいに扱うわけですね。
この接続方法に名前があるのかどうかは知りません。
逆ダーリントンとかどうですかねー。

エミッタ間の抵抗値が大きくなると、HFEも大きくなり、
抵抗値が小さくなると、HFEも小さくなります。
 
使うトランジスタによってどのくらいの抵抗値がいいのかまちまちですので、
抵抗値を決めやすくするために、抵抗をトリマにして
測定用の基板をつくりました。 
 
回路図にするとこんなん。

 
元のHFEが大きいトランジスタ用で10Kトリマ使用のと、
100Kトリマで小さいやつ用を作りました。


 
試しにDMMのHFE測定機に繋いだままトリマをいじって、
HFE70に調整してみたところ、HFE230前後の2SC1815GRのペアだとエミッタ間抵抗12K、
HFE500前後の2SC1845Aだと6.8K・・・っつー感じでした。
 
漏れ電流とかのゲルマの特性を利用した回路は無理ですけど、
ゲイン小さい石で作った方がカッコイイFUZZを作るときとか、
これを使って低HFEの2個1トランジスタを作ってみるといいかもですね。
何気にHFE100以下のシリコントランジスタ入手って面倒くさいですし。
 
まあ、ファズ命のぼくはHFE実測100以下のトランジスタをコレクションしてるので、
使いたいときはそれ使えばいいだけなんですけどねー・・・。
でもこれでいつでも低ゲインの石が使えるので便利といえば便利。
 
もしくはトランジスタのゲインのマッチングがシビアなペアが必要なときとか、
この方法でピッタピタに同じゲインに調節できるので、最強かもしれませんですね。
 
  
 

三連続でトンベンダ記事です。

 
こないだお高いOC75を使って作ったToneBenderProMKIIが気に食わなかったので、
バラして新しく作り直しました。
 
ゲルマTr3個だけ買って、それで作るっつーのはかなり博打なわけで・・・。
ぼくがゲットしたOC75は安定動作中のゲインが高めで、
サーーーっつーノイズがでかくて不愉快でした。
 
ちなみにトンベンダMKIIの回路は、Q1のゲインがでかいとサーーとゆーノイズが出て、
Q2、Q3のゲインがでかいとホピーーーって発振しやすくなりますのです。
 
なので、年末に大量ゲットした国産ゲルマTrを選別して使うことにしました。
レアなヨーロッパ産を選定して使うとなると、よゆーで諭吉が死亡しますしね。
 
オリジナルとの違いは前回と同じくバイアス可変だけです。
トゥルーバイパスなので入り口に1.1Mの抵抗をプルダウンしてます。
基板も最初期オリジナル通りに穴あきベーク板にポイント配線。
パーツの足を紙やすりで磨いて、ガッチリ絡げて溶接してます。
確実に絡げてるので、ハンダ付けしなくても音が出たりします。
 
あと、こないだのやつは3Wの酸化金属皮膜抵抗使ったんですけど、
音の抜けと太さはグッドだけど、ノイズが増えちゃう宿命なので、
今回は国産デッドストックの1/2Wカーボンと一部ソリッドを使用しました。
 
コンデンサタンタル+現行メタルフィルムから、
古くて足がすっかり錆びちゃってる国産のアキシャルの電解と、
これまた古いニチコンの平べったいフィルムに変えました。
出口のカップリングだけ85円のオイルコンデンサです。 
 
古い国産パーツのみで作って、古臭い音を狙いましたが、
出口がオイルコンなのでスコーンと抜けの良い音になりましたん。 
 
トランジスタは10種類計20個ほどのゲルマを選定して、2SB156、2SB32、2SB156の組み合わせにしました。
ノイズ無しで発振しない範囲でなるべくゲインの高いもの・・という選び方です。
HFEは80、90、100前後です。
定番の値は70、70、100くらいなんでしょうけど、寒冷地仕様とゆーことで。  
 
やはり選別したトランジスタを使うと見違えるもので、
コントロールがフル10でもノイズ出ないし、倍音の分離感も見事だし、
1/2Wのカーボン抵抗がいい具合にマイルドにしてくれてて、
メインペダルとして手放せない出来になりました。
 

 
前回は、音が変るのが嫌だからとインジケータのLEDを敢えて無しにしましたが、
やっぱ不便なのでつけました。
ドクロマークのオデコに「第三の眼」的に光らせたかったんですが、
ドリルが滑って穴の位置がちょっとずれちゃった・・・。
 
まあとりあえず手持ちのペダルの中ではナンバーワンになりました。
宝物です。
 
すっげーパワフル&アングリーにスクリームしてくれます。
ちょーかっけぇ音です。