こないだ書いた低ゲインのシリコントランジスタの作り方なんですけど、
抵抗とコンデンサを足したらゲルマニウムトランジスタみたく動作しないかなーと思って
やってみたら上手くいってしまいました。
 
こんな感じ。  

この回路を一個のトランジスタと扱って使うと、
ゲルマじゃないと動作しない回路も動くようになっちゃったです。
470Kの抵抗は漏れ電流のシミュレーションのためで、
100pFのコンデンサは高域削りのためです。 
2SC1815Yだとエミッタ間のRは10K〜20Kくらいでゲルマ風の最適なゲインになります。 

ただし、これで動作はしますが、ゲルマの音の暖かさと野太い感じはさほど出ません。
でもシリコンで作るのとは全く違う音になります。 
 
FUZZFACEなんかをシリコンでつくると、ゲルマに比べて音の芯が細くなり、
グシャーっとした毛羽が増えますが、
この方法で作ると、芯がしっかりして、毛羽の出方がゲルマっぽくなります。
 
本来ゲルマで作る回路をブレットボードで試したんですが、
TONEBENDERの3ノブ版とMKII、マエストロのFZ-1Aあたりは普通に動作して、
ちゃんと実用OKな音が出ました。
 
我ながらすげーいいことを思いついたもんだと・・・。
 
今、チューニングしながらTONEBENDER MKIIをこの方法で作ってみてますが、
個人的にはもうゲルマ版が必要ないくらいです・・・。
これで冬にゲルマのファズ繋いでガッカリするのとはおさらば決定!
 
つーかこれ人に教えたくなかったかもしれねーや(笑)