また代わり映えのない無塗装のケース・・・
最近無塗装のケースのがかっこよく思えちゃって。 

ってことで、ローランドのビーーーバーーーーーです。
 
去年作ったダブルビートがまじでヤバイくらいの大ヒットだったので、
すっかりローランド信者になってしまい、ビーバー君も作りました。
 
数年前に基板まで作ったのですが、ビッグマフがあればカバーできるジャンルの音だし、
こんなにコントロールいらないから、そのうち改造して作り直そうかなーとか、
色々考えてるうちに放置しまくり。
その時の基板が残ってないか探してみたけど、どうやら捨ててしまったようです・・・
もったいない。
 
でもって、せっかく信者になっちゃったのですから、もっかいオリジナルに忠実に作り直してみたのです。
 
このペダルって、コントロールとスイッチがモジャモジャ生えてて、
色んな設定で色んな音が出るので、複雑な回路なのかと思ってしまいますが、
実は同じ形のブースターを三個直列で繋げただけのアホみたいな回路。
 
増幅して過大入力して歪ませて・・・ってのを重ねてめちゃくちゃブリバリな音にしておいて、
フィルターで加工してかっこいい音にしちゃいました・・・的な。
根っこの発想がアホなのに、繊細なチューンで仕上げられたっぽくて、
この回路考えた人って、めちゃくちゃロケンローでパンクでかっこいいです。
 
 
トランジスターはオリジナルと同じで、一段目が2SC644、後の二個は2SC828のQランクです。
ただ、2SC644はオリジナルだとRランクなのですが、ぼくのはSランクになってます。
手持ちのRランクが、より分けてみたら2個しかなくて、その代わりにSランクがモサモサあったので。
RランクのHFEが大き目のやつと、Sランクの小さめのやつって、
何気に同じくらいの値なので、Sランクの中からゲイン弱めのを選抜して使ってます。
実測したHFEは一段目から250、150、150くらいです。
 
一段目だけ違う石使ってるのは、トレブルブースターとして独立使用するからなんでしょうね。
644ってローノイズ仕様で、当時のアンプとかイコライザに使われるような石だって聞いたことあるし。
2SC539 → 2SC644 → 2SC1327・・・と、代替わりしてきた松下のローノイズ石の血統なのですね。
つっても現行のローノイズのトランジスタの方がいい音するんですけどね!
 
あと、一段目がゲイン大き目だっつーのも、たぶんこの回路の味噌なような気がします。
増幅を重ねて歪みを作るときって、段々ゲインが大きくなるようにセッティングすると、
スッキリした音になるんですけど、逆に入り口側の出力が大きいと、
コンプレッションが強い潰れた音になるかわりに、音圧がハイパーになる傾向があると思います。
個人的には、ビーバーの凄まじい音圧と、ぶっつぶれた邪悪な音はこれのお蔭なのかなーと。
  
 
その他の使用パーツは・・・・
 
コンデンサはふつーのマイラ。黄緑色の安くてどこでも売ってるやつ。
電解はルビコンの安くてどこでも売ってるやつ。
抵抗はオリジナルのビーバーより古い1/4カーボン皮膜のやつ。
あと、100pFのコンデンサが、めちゃくちゃ古くてわけわかんない形のやつです。
なんか緑色の中空のパイプ型で、マカロニみたいなコンデンサ
このコンデンサって、なんてゆー種類なんだろ。
100個以上持ってるので、100pFに関しては一生買わなくてもいいかもですね。
 
あとは、ブースター/ファズの切り替えと、トーン1と2の切り替えを
2色発光のLEDを使って一目でわかるようにしてあります。
最近この2色発光LEDがお気に入りです。ちょーおもしろい。
 
 
んで、音はアレです。
めちゃくちゃです。
すっげぶっとくて、すっげー音圧で、すっげー迫力の爆音です。
器用なフレーズとか弾けないです。
歯を食いしばってギターかき鳴らすと、歯を食いしばってかき鳴らしてるんだろうなーってのが伝わる音。
 
あと、スイッチでトレブルブースターになるんですけど、
トレブルブーストってゆーよりも、ミッドレンジがバカスカ持ち上がります。
ケツで0.0068uFのカップリングを通ってるのに、なんでこんなに太くなるんだろう。謎です。
このブースター、ネットで見ると褒めてるひとが多いんですけど、
マジでこのブースターだけ単体で作ってもいいくらいかっこいい音出ます。
ブースターなので、アンプとの相性次第なんですけどね。
 
最近常用してるELKもどきのビッグマフの地位が、このビーバーに脅かされててですね、
そのうちマフ的な使い勝手を追求して、シンプルなコントロールに改造したバージョンも作ってみようかと思ってます。
ブースター切り替えなしで、シーソー型トーンコントロールに置き換えたりとかね。
 
ビーバー君なら、爆音大好きな人もブースターマニアな人も、
きっと気に入る音が出せると思いますですよ。
 
頭おかしい音楽やってる人には特にお勧めです。