正月なので朝から晩までお酒飲んで酔っ払い、
調子に乗っちゃってオクでギター2本落札しちゃいました。あばばばばばばばばb
 
その一本目がサクっと到着したので、メンテ&いじり倒した記録です。
 
LAKEとかゆーメーカーが60〜年代に出してた、
いわゆる国産ビザールギターというやつですね。
ぼくよりちょー年上。っつーか職場の上司より年上のギター・・・
 
ちょーきったねーので、到着した途端にバラバラにして、
金属部分は全部錆び落とし&磨きを掛けました。
ピカールでネジまで磨きましたよ。
(かんけーねーですが、近所のホームセンターではピカールは仏具コーナーに置いてある・・・)
 
ボディはラワンの単板を二枚重ねでできてて、ネックは丸太みたいに太い上にトラスロッド入ってないです。
トラスロッド無いのは不安ですが、まあ50年近く真っ直ぐを保った奇跡のネックですし、
反りにくそうですけど、もし反ったら即伝説のネックアイロンかますしかないっすね。 
 
音はですね、よく国産ビザールは「ボロンボロン」っつー音がするって聞きますが、
まさしく「ボロンボロンボンボロリーン」って感じで、
まるでセミアコのフロントPUでボリューム下げたような音。
そして出力がめっっっっっちゃ弱いです。
アンプで歪ませると、まさにハウンドドッグ・テイラー的な・・・・
 
・・・つーかハイが出なさすぎ。
 
激歪みなファズが大人しく響くほどの出力の弱さとハイの出なさ。
クリーンは太くてすんげーいい味なんですけど、
クリーンがイイッ!とかどこのお坊ちゃまやねん。バカうんこファック。
(クリーンサウンド好きな人ごめんなさい)
 
あと、すんげーーーーーーーーーーーハウります。
クレイジーハウリングなら望むところなんですけど、
ほひひひひひ〜〜〜ってマヌケにハウります。こんなんイヤンイヤン。
ボディがすっげ小さくて薄いのに、キャビティがっぽり掘られてるので、
ある程度は仕方ないですけど、これは色々と弄らねばなりません。
 
ってことで中身いじりました。
 
んで配線方式を見て、高音が全然出ない原因をワラワラとめっけました。
 

 
ボリュームの配線が変。
ジャズベとか、激歪みのファズとかでたまに見る、2番ピンから入力するボリューム可変方式。
そりゃ、高音削れるし、音質劣化も激しいですよね、これ。
昔の機材って、アンプに過大入力するのを極限まで避けようとしてる感じのが多いですけど、
こんなん使えないので、今風、とゆーか、テレキャスとかと同じ配線にしました。
 

 
こんな感じで。
あと、ぼくのギターは全部ハイパスコンデンサつけてるので、
これにもつけました。ハイが全然出なかったのが超OKになりましたよ。 
 
元から付いてたコンデンサは、なんか今にも崩壊しそうな緑皮膜のマイラだったんで、
ふるーい国産のセラミックに付け替えました。
0.047じゃなくて、ちゃんと0.04です。現行品には無い値ですね。
 
スイッチからアウトまでの配線は、ビニールのすっげ細いへなちょこケーブルだったので、
工具箱漁ったら出てきた、以前友達にもらった絹皮膜の激太ビンテージ単線で配線しました。
 
更にピックアップをばらしてみてビックリ。
コイルちょーーーーーー少ねーーーし。余裕で手で巻けそうなくらい。
出力が弱いピックアップって、普通は高音が出やすくなるんですけど、
あんまり弱すぎると高音が全然出ないってきいたことありますが、
これ抵抗値が5Ωしかないですもん。
あと、コイルとマグネットと台座が、磁力の力だけで固定されてんの。
震動でマグネット動くわ、PUカバー共振するわで、そりゃあハウリングしまくりに決まってます。
 
なので、シリコンでガッチリ固定しちゃいました。
ワックスでも買ってきて流し込もうと思ったんですけど、
マグネットの磁力が凄く弱めだし、とても古いものなので、
熱かけたら余裕でキュリー点突破しちゃいそうなので、シリコンで我慢です。
ついでにケーブルもお気に入りの日立のより線(22)に交換しました。
コイルが熱断線しないか、冷や冷やしながら半田付け・・・・
 
バラすときに、マグネットの極性がどーなってたのか確認し忘れたんですけど、
ぼくの好みのピックアップの組み合わせは、永遠に同位相・同極性なので、問題なし。
メインのフェルナンデスのテレキャスが、反時計回り巻きのNアップx2なのですが、
このピックアップは時計回り巻きだったので、テレと逆のSアップにしておきました。
所詮個人の好みなんですけど、フロントとリアを逆配置にして、
ミックスポジションでハムキャンセルを好む人の気持がさっっっぱりわかりませんです。 
 
ってなわけで、ハウリングもピタっと止まりました。
ボディがスカスカなので、激歪みなペダルとか使えばハウリますけど、
全然許容範囲内なので、超満足。
 
ファズかますと、太くてガレージ臭いジョン・スペンサーみたいな
めっちゃかっこいい音になるので、かなりの戦力になりました。
 
なんか、このギターを古い回路のエフェクター繋ぐと思うんですけど、
古い回路って、出力がすげー弱いギターに合わせて作られてるんだなーって実感します。
すんごくピッタリ似合う音になるんですよー。
 
すごく気に入ったので、これからバリバリ使いたいです。
今週届くもう一本も、64年に発売された国産ビザールなので、弄るの楽しみです。 
 
こうなると、アンプもすっげー古くてしょぼい国産真空管コンボが欲しくなってきました・・・・