好きすぎて手をつけすぎなToneBenderMKIIですが、
とりあえずMKIIよりも伝説なMKIを作ってみようかと。
 
THE WHOピート・タウンゼントとか、眉毛無し時代のデビッド・ボウイのバンドにいた
ミック・ロンソンさん、ヤードバーズ時代のジェフ・ベックが使ってたらしいですね。

ただ、MKIはレアすぎて実態が良くわかってないですが、
内部画像数点と回路図を見つけたので、ちょっとMODして作ってみよーかと。
 
とりあえず、ToneBender MKIの生い立ちから調べよう。
 
ジェームズ・ボンドのテーマ曲でギターを弾いているヴィック・フリックさんとゆー人が、
エストロのFZ-1をトーンベンダーの生みの親、ゲイリー・ハーストさんのところに持ってきて、
「サスティン長くして。あとパワーアップして。」
とお願いしたのが始まりらしいです。
ゆえにMKIの実態はFZ-1を9V電源にしてサスティン増加させたものらしい。
 
最初はソーラサウンド社名義じゃなくて、別名義で発売されてたみたいで、
最初期型とソーラサウンド型で違いがあるみたいです。
でもソーラサウンド名義のものは、基板が真っ黒に塗りつぶされてて、
今のところ回路を解析した人はネットで見当たりませんでした。 
Hornby SkewesのZonk MachineというペダルがMKIのコピーだそうで、
使用トランジスタが違うだけらしく、ぼくが見つけた回路図はそれを解析しつつ、
最初期型と比べて書かれたものみたいな予感です。
 
Zonk Machine自体の回路図は有名なファズ○ントラルさんのとこにあります。
・・・が、これとMKIの回路が同じだというのが確かならば、この回路図は間違ってると思う。
セントラルさんの回路図で組むと、MKIの音の説明にある
「レトロなゲルマの回路なのに、すっげサスティン長くて、音量すっげでかい」
ってのが再現されないんだもん。
もう一個見つけた回路図通りだと、サスティンが長くて音量もでかいので、そっちが正解っぽです。
 
どこが違うかっつーと、FUZZコントロールの50KPODに繋がってる3K3の抵抗は33Kが正解で、
一番ケツとボリュームPODを繋いでる2M2の抵抗は20Kが正解みたい。
この二個の抵抗だけで、音がまっっっったく違います。
セントラルさんの方の抵抗値だと、FZ-1Aとサスティンの長さ大差ないですし、音量もあまり大きくないです。
 
 
・・・と、そんな感じのことを踏まえてブレットボードで実験開始しました。
 
ぼくのMOD案は、一番ケツの20Kの抵抗は、撤去すると猛烈に音量上がるんですけど、雑味も増えるので、
ちょっと下げて18Kに変更。
あと、実はMKIIよりもトランジスタの選別がシビアで、実機も2〜3種類のゲルマを使い分けてるほどなんですが、
楽にチューニングできるように、Q2のコレクタの3K3の抵抗を10Kトリマにして、
さらにQ3のコレクタ抵抗10Kを20Kトリマに変更しました。
この二個のトリマでチューニングすると、大して選別してないゲルマでもバッチリになります。
Q2の10Kトリマで音量とサスティンがいい感じのとこに調整してから、
Q3のトリマで「チュイーーンブチブチブチ」っていうノイズが消えるポイントに調整すればOK。
電圧とかは知らない。耳でOK。
 
まだ基板までしか組んでないので画像は無しですが、MOD版の回路図を書いたのであげときます。
 
ToneBender MKI MOD Ver → 

 
すげーかっこいい音ですが、ぼくにはシリコンMKIIの「THE LOTUS」がありますので、
こっちはシリコン版製作まではしないと思います。
使い続けて愛用しそうだったら、シリコン化の実験するかもですけど。