三連続でトンベンダ記事です。

 
こないだお高いOC75を使って作ったToneBenderProMKIIが気に食わなかったので、
バラして新しく作り直しました。
 
ゲルマTr3個だけ買って、それで作るっつーのはかなり博打なわけで・・・。
ぼくがゲットしたOC75は安定動作中のゲインが高めで、
サーーーっつーノイズがでかくて不愉快でした。
 
ちなみにトンベンダMKIIの回路は、Q1のゲインがでかいとサーーとゆーノイズが出て、
Q2、Q3のゲインがでかいとホピーーーって発振しやすくなりますのです。
 
なので、年末に大量ゲットした国産ゲルマTrを選別して使うことにしました。
レアなヨーロッパ産を選定して使うとなると、よゆーで諭吉が死亡しますしね。
 
オリジナルとの違いは前回と同じくバイアス可変だけです。
トゥルーバイパスなので入り口に1.1Mの抵抗をプルダウンしてます。
基板も最初期オリジナル通りに穴あきベーク板にポイント配線。
パーツの足を紙やすりで磨いて、ガッチリ絡げて溶接してます。
確実に絡げてるので、ハンダ付けしなくても音が出たりします。
 
あと、こないだのやつは3Wの酸化金属皮膜抵抗使ったんですけど、
音の抜けと太さはグッドだけど、ノイズが増えちゃう宿命なので、
今回は国産デッドストックの1/2Wカーボンと一部ソリッドを使用しました。
 
コンデンサタンタル+現行メタルフィルムから、
古くて足がすっかり錆びちゃってる国産のアキシャルの電解と、
これまた古いニチコンの平べったいフィルムに変えました。
出口のカップリングだけ85円のオイルコンデンサです。 
 
古い国産パーツのみで作って、古臭い音を狙いましたが、
出口がオイルコンなのでスコーンと抜けの良い音になりましたん。 
 
トランジスタは10種類計20個ほどのゲルマを選定して、2SB156、2SB32、2SB156の組み合わせにしました。
ノイズ無しで発振しない範囲でなるべくゲインの高いもの・・という選び方です。
HFEは80、90、100前後です。
定番の値は70、70、100くらいなんでしょうけど、寒冷地仕様とゆーことで。  
 
やはり選別したトランジスタを使うと見違えるもので、
コントロールがフル10でもノイズ出ないし、倍音の分離感も見事だし、
1/2Wのカーボン抵抗がいい具合にマイルドにしてくれてて、
メインペダルとして手放せない出来になりました。
 

 
前回は、音が変るのが嫌だからとインジケータのLEDを敢えて無しにしましたが、
やっぱ不便なのでつけました。
ドクロマークのオデコに「第三の眼」的に光らせたかったんですが、
ドリルが滑って穴の位置がちょっとずれちゃった・・・。
 
まあとりあえず手持ちのペダルの中ではナンバーワンになりました。
宝物です。
 
すっげーパワフル&アングリーにスクリームしてくれます。
ちょーかっけぇ音です。