今年に入ってからアホのように作りまくった、
トーンベンダーのシリコンTRバージョン+αの「THE LOTUS」。
基板実装までなら10個以上作りました。
 
これだ!っつー定数が決まってからも、やれパーツが気に食わないとか
やれケースのデザイン失敗とか、何度も何度も作りまくって馬鹿みたいなので、
もういい加減にしようと決定版を作成しました。
  
原型になったMK-IIの産みの親であるところのゲイリー・ハーストさんが
初期に作ったエフェクタの内部画像を見ていると、
60年代当時のイギリスで入手できるハイファイなパーツを選んで作ってるみたいなので、
ぼくも歪みペダルのワイルドな味を消さない方向で厳選したパーツを使ってみました。
 
コンデンサはトーシンとかいうメーカーの音響用の電解、
パナソニックの耐圧250Vのフィルム、ASCのちょっと高いフィルム。
トランジスタは2SC945Qと2SC1815Yを抱き合わせてゲインをぶっ殺したもの。 
 
そして今回のミソは抵抗です。
オーディオ系自作方面でやたら評判の良い理研のリケノームという抵抗を使ってみました。
ソリッドカーボンなのに色がブルーでやたらカッコイイです。
足が金だし、値段もかなりお高いのですが、ずっと使ってみたかったのです。
音質がどーのこーのではなくて、ルックスがあまりにもカッコイイゆえのチョイスですが。
 
このファズに関する自分的なパーツ選びの基準は、
電解は耐圧50V、0.1uFのコンデンサは耐圧250V、0.001uFコンデンサは耐圧400V、
抵抗のワッテージが1/2W以上の炭素系であること。
今回もこれだけは忠実に守りました。
散々実験してたどり着いた、ぼく好みのトーンベンダーメイキングのルールです。
 

 
画像ピンボケだけど、でかいパーツをキツキツに配置してなんとかコンパクトに収まりました。
 
サウンドは、温度25度以上に暖めたときのゲルマ版トーンベンダーMK-IIの音を目安にしつつ、
それよりほんのちょびっとだけゲインが高い感じにチューニングしました。
我ながらバッチリ狙い通りの音になったので、最初の音出しから嬉しくてニヤニヤしながら弾きまくり。
 
クリーンブーストもギャリギャリのクランチもハイゲインサウンドも、
全部これ一個で出せちゃうし、それらの全部が理想の音ですので、
よっぽどのことがない限り、死ぬまでこれがメインの歪みペダルになりそうです。 
これとファズフェイスだけあれば他のエフェクタいらないんじゃないかと。 
 
違うパーツの組み合わせで試してみたい気持もあるんですけど、
キリがないのでしばらくはこれ一個でいいや。 
 
 
※追記
 
やっべー!まじやべーっすよ!
某有名カルト教団のシンボルマークもこんな感じらしいっすよ!
・・・せっかくかっちょよくケースにエッチングしたのに一気にイメージがぁうわぁぁ・・・。
 
さて、どうっすっかなー・・・。