前回作った距離センサーでワウペダルを作ってみました。
ブレットボードで遊んでたら、実用OKってゆーか、いきなり理想のワウだったので、
勢い余って一日で完成させてしまいました。
 
ワウ自体の回路はVOXのクライドマッコイタイプで、特に定数とかいじってません。
パーツは抵抗が1Wの酸金、コンデンサが400Vのメタライズドフィルム、
インダクタは現行で汎用のなんてことないTRコイルです。
トランジスタはハイゲイン&高音質の2SC1845Aと2SC2240の組み合わせ。
 
最初は、60年代の国産風なパーツの組み合わせにしようかと、
トランジスタを2SC828、インダクタの代わりにオーディオ用トランスで試してみたんですけど、
828はノイズが多いし、トランスは普通のコイルよりもワウの掛かりがもっさりしてたのでやめました。
実験用にトランス3個も買ったのに無駄になってしまった・・・・。
 
あと、ワウの出力音量の小ささがムカつくので、ケツにブースター仕込んであります。
以前作ってケースに入れずに放置しつつ捨てそうになってた
AMZのミニブースターとフルトーンのファットブーストの中間みたいなブースターです。
 
ケース・スイッチ・PODは使わなくなったエフェクタをバラして再利用。
ケースをちょん切って傾斜させ、木の板で絶縁して丸い銅版をアンテナとして合体。
傾斜したケースにしたい!・・って思いついたとたんに
寸法を測りもせずに目分量でいきなり切断したもんだから、隙間だらけでメチャクチャです。
 
絶縁に使った木の板は、以前カリンバでも作ろうかと思って買っておいた紫檀なので、
何気に木目と色がゴージャス。
 
音は普通にVOXタイプのワウですが、コントロールがアンテナと足の距離によるものなので、
奏法はちょっと変っちゃいます。 
  
貧乏ゆすりっつーか、つま先をピクピク痙攣させるだけで、すんげー細かいモジュレーションになるし、
一定の位置で固定できないので、普通のワウと違うといえば違います。
内部の二つのトリマでピークなんかが調節できるので、
PODとギア比で調節しなきゃいけない普通のワウよりも音的には扱いやすいです。
 
LEDの種類とCDSやフォト半導体の組み合わせによってかなり可変の範囲と感度が変るので、
履いている靴の種類なんかも考慮したチョイス&調整が必要ですね。 

これでなんかヤバいものが取り憑いて狂ったようにギター弾いてても、
勢い余って踏み壊したりしないし、可動部分もないのでメンテも楽っすな。
 
いきなりの思いつきで作ったのに、理想のワウの完成形が見えてしまいました。
 
でも、ケースの加工が甘くて出来がイマイチだし、
3個に分かれた基板を狭いスペースに無理矢理空中配線して詰め込んであるので、中身も最悪。
今回はFET二個のブースターを仕込みましたが、たぶんトランジスタ1石の回路の方が相性良さそう。
 
なのでそのうちパーツもレイアウトもこだわりつつ、
もっと簡単で頑丈なケースの形を考えて作り直そうとおもいます。 
 
これ完成してから、ジミヘンのヴードゥーチャイルドのイントロだけ弾き続けたりしてます。
アンテナでコントロールするの、めっちゃ楽しいっす。
 
 
※追記
 
シンセのカットオフフリーケンシーをツマミでいじってるみたいな可変のしかたが
(足の器用さ依存で)できるので、面白くて足技を開発しまくってて気が付いた欠点が!
 
・・・すんげー足疲れます、このワウペダル・・・。
脛の筋ツリまくりましたよ・・・。
 
普通のワウだと、ペダルのトルクが足の負担をちょっと軽減してるんですね・・・。
 
まあ、これをメインのワウにするのは決定なのですが、
もちっと足の筋力鍛えないとな。