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WSGというお手軽シンセサイザー自作の話。
昔、「ドッグ・イン・スペース」とゆーオーストラリアの映画があったです。
インエクセスってゆーポップロックバンドのボーカルの人が主演かな。
観たのすっげ昔なのでうろ覚えなんだけど、
パンクバンドのボーカルの主人公とその彼女&仲間たちのダメダメ青春ストーリー。
けっこうブルーになるお話だったんだけど、
ぼくが超超超大好きなイーノのアナザーグリーンワールドのLPが出てきたりとか、
なにげにセンスいいじゃん・・・とか思って、ビデオで数回観ました。
この映画の中ですんげ忘れられないことがありまして。
主人公が組んでるドッグ・イン・スペースってゆーバンドの
キーボーディストの男が、すっげ情けなくて可哀想な役柄なのね。
んで、この人は自作したシンセを使ってるんだけど、
めちゃくちゃポンコツで、まともな音がでない。
すぐ壊れてポピーっとか変な音になったりするし、
ピッチがグチャグチャで音楽にあわせられない。
メンバーにもバカにされまくりで、もう可哀想っつーかウザいっつーか。
それを見てぼくは、逆にそのシンセがすっげ欲しくなったんです。
音楽的に使えないっつーか、勝手に暴走するようなシンセ。
ぼくはシンセやらサンプラーをギターに負けず劣らず使っているので、
エフェクターばっかりじゃなくてシンセ的なものも自作してみようかと。
ピッチだけいじれる発信機と簡単なLFOを組み合わせたようなオモチャなら、
ライブでの飛び道具用に作ったことあるけど、
もっと音が色々いじれそうなやつが欲しいのです。
んで作りました。
ネタ元はこちら→◆のWSGとゆー、超簡単なものです。
実際作ってサウンドサンプル置いてるサイト→◆
これがね、中々バカにできないくらいすばらしいです。
シンプルなのに、ビックリするくらい色んな音がでます。
ちゃんと音階で演奏したりとかはできないんだけど、
自走させて5個のツマミとスイッチ一個をグリングリンいじくると、
普通に実験的なテクノっぽくなります。
これ一台で一発録りしても、それなりの曲っぽくできるくらい。
うちにあるしょぼいアナログシンセよりもカッコイイ音出るので複雑な気持です・・・・。
2オシレーターが互い関係なく勝手に暴走してるので、
テルミンとかの単音よりも音楽的な感じになるのがすっごくかっこいいです。
シュミットトリガーのICの一部だけしか使ってないので、
オシレーターをもっと増設できそうなんですけど、増やすとノイズだか発振がすごくなるとゆー話もあるので、
改造はとりあえず保留。
ぼくは頭狂ったような実験的な曲ばっかつくるので、
このWSGは音源としてメチャクチャ最適だし、完璧採用決定なんだけど、
ケースに入れないと音量が激小さいとゆー不具合が発生しちゃってます。
自分で考えたレイアウトで回路組んだからなのかなー・・・。
パーツ間の導通その他はOKぽいので原因は謎です・・・。
ポッドに触ると音でかくなったりとか、わけわかんねー。
ケースに入れれば直るんだから、入れればいいやん・・・って思うんだけど、
回路とか配線がむき出しのがヤバい機械っぽくてかっこいいので、
木の板にネジで固定しただけとかで実験装置みたいなルックスで使いたいのです。
そして、トリップしたシャーマンみたいっつーか、
頭おかしい錬金術師っつーか、ヤバい魔法使いみたいに演奏するのです。
このアースなんだかシールドなんだかわかんないトラブルを解決して、
そのうちもっかい基板のパターン考え直して作り直そうかと思います。
そうそう、これ書いてて、冒頭で書いた映画をまた観たくなったんだけど、
日本ではDVD出てないみたいです・・・・。
手に入らないと思ったら、猛烈に観たくなっちゃったですよ・・・。